ジストニアは「反復性・捻転性の持続する一定のパターンを持った筋収縮により,特定の姿勢や動作が障害される病態」と定義される不随意運動疾患である。大脳皮質,大脳基底核(線条体,淡蒼球,黒質,視床下核),視床,小脳を含むネットワークの機能異常により発症すると考えられている。
▶診断のポイント
問診・症候学的所見ならびに分類を正しく行う。
- 問診:発症年齢,薬剤歴,職歴,家族歴
- 症候学的所見:パターンのある動き・姿勢,動作特異性の有無,感覚トリックの有無,他の不随意運動・パーキンソニズムの有無
- 分類:罹患部位(局所性,分節性,全身性など)
- 検査所見:頭部MRI(基底核構造の評価),遺伝子検査(特別な場合)
