大動脈弁狭窄症の治療においては,すべて経カテーテル的大動脈弁置換術(transcatheter aortic valve implantation:TAVI)というわけにはいかないのでしょうか。外科的大動脈弁置換術(surgical aortic valve replacement:SAVR)の出番はないのでしょうか。
札幌心臓血管クリニック・堀田 怜先生にご解説をお願いします。
【質問者】
池田和也 埼玉県立循環器呼吸器病センター循環器内科 医長
【回答】
【TAVIが可能な症例でも,若年症例や同時手術が必要な心疾患を有する症例ではSAVRを考慮する】
TAVIが保険償還され10年が経過し,現代ではSAVR施行数を上回り,本邦のデータでも手技成功率は96.3%,開心術への移行は0.6%と大動脈弁狭窄症の治療法としてTAVIはその地位を確立しました。