
28歳,男性。乳児期に大動脈縮窄症に対して鎖骨下動脈フラップ法による大動脈再建術を,6歳時に大動脈弁下狭窄症に対して膜様構造物切除術を他院にて施行。術直後の心臓カテーテル検査では収縮期圧較差22mmHgであった。
その後当院にて術後フォローアップとなり,経胸壁心エコー図検査で左室流出路最大血流速度4.0m/秒(ドプラ法による圧較差64mmHg)と上昇を認めた。無症状。
既往歴:上記のみ。内服薬:なし。
来院時所見:血圧131/79mmHg,心拍数88回/分。胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。