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虹彩毛様体炎[私の治療]

登録日: 2025.10.21 最終更新日: 2025.10.21

北市伸義 (北海道医療大学病院眼科医長)

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虹彩毛様体炎は,前眼部に生じるぶどう膜炎の総称で,単純ヘルペスウイルスや水痘帯状疱疹ウイルスなどの感染によるもの,若年性特発性関節炎などリウマチ性疾患に伴うもの,HLA-B27関連ぶどう膜炎やベーチェット病,サルコイドーシスなど自己免疫性・自己炎症性疾患に伴うもの,糖尿病など代謝疾患に伴うものなどがある。

▶診断のポイント

毛様充血が,虹彩毛様体炎を疑う最初の根拠となる。ただし,小児の関節リウマチでは,充血は必ずしもみられない。角膜後面沈着物の量・大きさ・形状・部位に特徴的な所見を呈していれば診断の一助になる。虹彩結節,虹彩の異色や萎縮,瞳孔形状,ルベオーシス,隅角所見にも着目する。


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