(行動異常型)前頭側頭型認知症は非アルツハイマー型の認知症で,認知症全体の1%程度と比較的稀な疾患だが,若い年代での発症例が多い。若年性認知症の代表的なものである。行動異常と人格変化が前景となる。
▶診断のポイント
臨床症状として,早期の脱抑制行動や無関心または無気力,共感や感情移入の欠如,固執・常同性,口唇傾向と食習慣の変化,遂行機能障害のうち,3項目以上を認める。頭部CT・MRIで前頭葉や側頭葉前部の萎縮,脳血流SPECTで同部位の血流低下を認める。
登録日: 2025.09.19 最終更新日: 2025.09.26