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心室ペーシング【後編】/Ventricular pacing[Dr.ヒロの学び直し!心電図塾(第81回)]

登録日: 2025.08.15 最終更新日: 2026.02.21

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心房イベント〔ペーシングまたは自己心房(P)波〕後に一定の間隔でペーシングスパイクに続くQRS波が入る(心房同期型の場合)

前回に続き,今回も「心室ペーシング」のお話をします。心臓を“マンション”にたとえてみると,前編で扱ったのは,“1階”(心室)だけで話がすむ“心室完結型”の状況でした。その中心は,VVIモードと呼ばれる作動様式で,その場合,ペースメーカは,心室でのみ“聞き耳”を立てれば十分なのでした。まず,決められた“制限時間”内に自己心室波が出る,すなわち,心室が自発的に動いた形跡(“足音”)のある場合から考えます。このとき,ペースメーカは余計なことはせず,ダンマリ(抑制)を決め込むという方針でした。

一方,心室がピクリとも動かずに“制限時間”いっぱいになりそう…という雰囲気を感じたときはどうでしたか? このときは,“いざ鎌倉”と言わんばかりに,盛大に心室ペーシングを行うことで心停止を防ぎます。なんて柔軟さ! この動きは,オンデマンド型という,“察する”タイプの臨機応変な対応になります。まずは,この様式から理解して下さい。

後編では,“2階”(心房)の動向にも注意を払う必要のある心室ペーシングを扱います。心房のタイミングに合わせて,心室が“合いの手”を入れるような作動がキモです。ペースメーカの心電図は,基本的な内容だけなら,誰でも理解できるレベルのものしかありませんので頑張りましょう。では,スタート!

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