検索

×
絞り込み:
124
カテゴリー
診療科
コーナー
解説文、目次
著者名
シリーズ

低カリウム血症[私の治療]

登録日: 2025.05.28 最終更新日: 2025.11.12

林 松彦 (河北総合病院臨床教育・研修部部長)

お気に入りに登録する

血清K濃度3.5mEq/L以下を低カリウム血症と呼ぶ。不整脈,横紋筋融解・麻痺,末梢神経障害などの重篤な症状は多くの場合,2.5mEq/L以下で生じる。ジギタリス製剤内服中,心不全患者などではより高い濃度でも不整脈を生じやすい。

▶診断のポイント

重症例では四肢脱力,麻痺,筋攣縮,不整脈,しびれ感などの症状を認める。軽症例は無症状で,血液検査で偶然発見される。再分布,消化管からの喪失,種々の疾患,利尿薬による尿中喪失によるものが大部分を占め,摂取不足による低カリウム血症は,高齢者などに時にみられる。


1 2