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【成人肺炎診療ガイドライン2024】市中肺炎診断・治療の変更点[ガイドライン・インフォメーション]

登録日: 2025.05.15 最終更新日: 2025.09.20

西田千夏 (産業医科大学産業生態科学研究所労働衛生工学講師) 矢寺和博 (産業医科大学医学部呼吸器内科学教授)

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本稿では,『成人肺炎診療ガイドライン2024』における市中肺炎の診断と治療について,『成人肺炎診療ガイドライン2017』からの主な変更点や新たに盛り込まれた内容を紹介する。

(1)細菌性肺炎とマイコプラズマ肺炎,レジオネラ肺炎の鑑別1)

これまでのガイドライン(『成人市中肺炎ガイドライン』『成人肺炎診療ガイドライン2017』)において,「細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別」の項目として挙げられていた6項目は,マイコプラズマ肺炎の独立した診断因子をもとに作成されたものであった。したがって,本ガイドラインでは,「細菌性肺炎とマイコプラズマ肺炎の鑑別」に改められた(表1)。また,重症化しやすいレジオネラ肺炎の臨床診断に有用なツールとして,レジオネラ診断予測スコア(表2)が掲載されている。

 


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