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【エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023】高血圧・CVD(心不全)[ガイドライン・インフォメーション]

登録日: 2024.11.06 最終更新日: 2025.09.20

中川直樹 (旭川医科大学内科学講座循環器・腎臓内科学分野教授)

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『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』において,2-2 CQ「高血圧を伴うCKD患者に診察室血圧130/80mmHg未満への降圧療法は推奨されるか?」の概要は,前回の『CKD診療ガイドライン2018』(GL2018)と同様である。糖尿病合併および糖尿病非合併で蛋白尿区分がA2以上の場合は,CKDのGステージを問わず,診察時血圧130/80mmHg未満が目標となる。糖尿病非合併で蛋白尿陰性(A1区分)の場合は,CKDのGステージを問わず,診察時血圧140/90mmHg未満が目標となる。

「CKD患者への推奨降圧薬」は,GL2018より変更された。GL2018では,糖尿病合併または糖尿病非合併で蛋白尿陽性の場合と,糖尿病非合併で蛋白尿陰性の場合で推奨降圧薬が提示されていたが,『高血圧治療ガイドライン2019』(JSH2019)およびKDIGO Clinical Practice Guideline for Acute Kidney Injury(KDIGOガイドライン)との整合性を図り,降圧薬の選択は,糖尿病合併の有無にかかわらず,「尿蛋白の有無」を参考に検討することになった。


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