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物を持つと手首が痛い……[ドゥケルバン病][骨折ファーストタッチ ─decision makingのための骨折の考え方─(31)]

登録日: 2024.07.15 最終更新日: 2026.02.21

海透優太 (JCHO若狭高浜病院整形外科医長/臨床研修センター長)

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鑑別診断

▶外傷歴のない女性(特に妊婦,授乳婦,更年期)が,手首が痛いという主訴で外来を受診した場合,ドゥケルバン病を思い浮かべましょう。女性ホルモンのバランスの影響で女性に発生しやすい腱鞘炎です。最近では,片手操作によるスマートフォンの使いすぎでドゥケルバン病を発症する方も増えています。

▶手関節の母指側にある短母指伸筋腱と長母指外転筋腱が通る腱鞘に炎症が起きて,同部位が腫れて痛みが出現します(図1)。

▶同様に中年女性に多い疾患として,母指CM関節症が挙げられます。第1中手骨と大菱形骨の間の関節の変形性関節症です。母指の付け根が痛むのでドゥケルバン病よりやや遠位ですが,患者は「親指を動かすと痛い,握ると痛い」と訴えるので,必ず圧痛部位を確認しましょう。

▶また,多彩な症状の一環として手関節から発症する関節リウマチも大きな鑑別疾患です。両側性の発症であれば,さらに疑われます。

鑑別疾患:「物を持つと手首が痛い」⇒ドゥケルバン病,母指CM関節症,関節リウマチ

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