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メディカル・ジェネラリズム―人を癒すプライマリ・ケアの心臓部[プライマリ・ケアの理論と実践(197)]

登録日: 2024.06.27 最終更新日: 2026.02.21

加藤光樹 (まどかファミリークリニック院長)

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SUMMARY
メディカル・ジェネラリズムは疫学転換を経た日本におけるプライマリ・ケアの心臓部と言えるものである。これを体現するための学習機会が今後,拡充されていくべきである。

KEYWORD
メディカル・ジェネラリズム
患者の問題を幅広く全人的な視点でとらえる医療提供のアプローチのひとつである。患者が日々の生活を継続していくための創造的能力を支援し,苦悩を癒すために必須である。

 

加藤光樹(まどかファミリークリニック院長)

PROFILE
Master of Public Health(九州大学),Master of Family Medicine(The University of Edinburgh)。家庭医療の診療, 教育,研究をライフワークとし,現在Dr. John LaunerらとConversations Inviting Changeの普及に尽力中。(撮影:宮下正寛)

POLICY・座右の銘
やることはやる・やるときはやる・やれるだけやる


1 メディカル・ジェネラリズム

2040年のプライマリ・ケアに求められるもののひとつに,メディカル・ジェネラリズムが挙げられる。メディカル・ジェネラリズムとは,患者の問題を幅広く全人的な視点でとらえる医療提供のアプローチのひとつを指す1)

日本のプライマリ・ケアの大部分は臓器別専門医,あるいはスペシャリストによって提供されている。つまり,スペシャリストとして修練を積んだ医師が地域内で開業し,そこに持ち込まれる幅広い健康問題に対して,それぞれの医師の力量と裁量の範囲において,最善のケアが提供されている状態である。「部分を集めれば全体が構成される」という前提が正しいとするならば,この仕組みはうまくいくに違いない。スペシャリストが担当する「部分」が積み重なれば,「全体」つまり「人」のケアをすべてカバーできるからである。しかし,人はそのようにできていない。

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