美容医療教育などを展開するGlobal Medical Supply代表で美容外科医の飯田秀夫氏は9月22日、初期研修後すぐに美容外科に進むいわゆる「直美(ちょくび)」を非難する風潮に反論するプレスリリースを発表した。
飯田氏は、今年8月に出版した電子書籍『美容外科医になりたい初期研修医に知っておいてほしい11のこと』(日本医事新報社)の中で、美容外科・美容医療に関して若手医師からよく寄せられる様々な質問に回答。
「『直美』はなぜ問題視されているのか。まず保険診療をやるべきという意見をどう思うか」といった「直美」をめぐる質問にも美容外科医としての率直な見解を示している。
■「問題は若手の選択ではない」
プレスリリースは、同書を通じて社会に特に訴えたかったことを「現場からの提言」としてまとめ、「直美」問題の本質は「若手の選択ではなく、教育体制や制度の脆弱さにある」などと指摘。
美容医療は「命を救う医療」ではなく「生きづらさを解消する医療」とその社会的意義も強調し、「美容外科に進む若手を批判するのではなく、なぜそうならざるを得ないのか、その背景を理解し、そこにある制度を見直す必要がある。美容医療と保険診療の両輪で、持続可能な医療体制を築くことが重要」と問題提起している。
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