宮坂昌之「新型コロナワクチンに対する疑問に答える② ワクチン後遺症はあり得るのか」
登録日:2022.05.17 最終更新日:2025.09.24
シリーズ: 【Web医事新報チャンネル】~2022/5
質疑応答【動画版】「新型コロナワクチンに対する疑問に答える② ワクチン後遺症はあり得るのか」(宮坂昌之 大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授)
(視聴時間10分・2022年4月26日収録)
質疑応答【動画版】では、現場の臨床医の先生方から実際に寄せられた質問・疑問を取り上げ、専門家が最新の知見・データに基づいてわかりやすく解説します。
今日のテーマは「新型コロナワクチンに対する疑問に答える」。筋注と皮下注の違い、各種ワクチンの免疫学的効果、ワクチン後遺症の問題などについて、大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授の宮坂昌之先生にご回答いただきます。(全2回)
【前編】新型コロナワクチンに対する疑問に答える① 各種ワクチンの免疫学的効果
【後編】新型コロナワクチンに対する疑問に答える② ワクチン後遺症はあり得るのか
【Question】
- その他、新型コロナワクチンをめぐって臨床医から最近よく寄せられる疑問はありますか?(00:00)
- 免疫学がなぜ重要か、プライマリケア医やレジデントへのメッセージをお願いします。(06:45)
編集メモ~ここがポイント!
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新型コロナ後遺症だけでなく「ワクチン後遺症」(ワクチン接種によって起きる後遺症)も大きな問題だと主張する医師が一部にいる
- 確かにワクチン接種はゼロリスクではなく、ワクチン接種で帯状疱疹が増えるというデータはある
- ワクチン接種による後遺症はないわけではないが、多くの場合は短期的なものであり、一部の医師が主張しているような深刻な状況は世界的にも認められていない
- 通常見られる副反応のほぼすべては「自然免疫の活性化」によるもの。どうしても自然免疫の力が強い若い人ほど副反応が強くなる
- 症状が長期的に続く場合はワクチン以外の理由も同時に考えないといけない
- 「集団免疫ができればコロナは心配ない」と言う人がいまだにいるが、「集団免疫」は古典的な概念。新型コロナでは集団免疫はほぼできない
- 免疫学は日進月歩の世界。解説書等で常に新しい知識を入れながら理解を進めてほしい
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