加藤明彦「高齢CKD患者のサルコペニア・フレイルの診断と治療」
登録日:2022.04.07 最終更新日:2025.09.24
シリーズ: 【Web医事新報チャンネル】~2022/5
質疑応答【動画版】「高齢CKD患者のサルコペニア・フレイルの診断と治療」(加藤明彦 浜松医科大学医学部附属病院血液浄化療法部部長)
(視聴時間15分・2022年3月22日収録)
質疑応答【動画版】では、現場の臨床医の先生方から実際に寄せられた質問・疑問を取り上げ、専門家が最新の知見・データに基づいてわかりやすく解説します。
今日のテーマは「高齢CKD患者のサルコペニア・フレイルの診断と治療」。浜松医科大学医学部附属病院血液浄化療法部部長の加藤明彦先生にご回答いただきます。
【Question】
- 高齢CKD患者は一般の高齢者に比べサルコペニア・フレイル合併の割合が高いといわれていますが、なぜ高率に合併しやすいのでしょうか?(00:34)
- 高齢CKD患者のサルコペニア・フレイルを早期に発見するにはどうすればいいですか?(03:51)
- 高齢CKD患者のサルコペニア・フレイルの治療については運動療法や食事療法が有効とされていますが、具体的にどのように治療を進めればいいでしょうか?(05:23)
- 新型コロナ流行後、高齢CKD患者のサルコペニア・フレイルが増えたなどの変化はありますか? また、いまの状況下でかかりつけ医が高齢CKD患者を診る際の留意点があれば教えてください。(11:55)
【加藤先生に編集部から質問】
- 「現在の診療科(腎臓内科)を選んだ理由」「今後取り組みたいこと」を教えてください。(13:35)
編集メモ~ここがポイント!
-
腎機能が悪くなればなるほどサルコペニア・フレイルの合併リスクが増える
- フレイルはCKDだけでなく生活習慣病を併発するとより合併しやすい
- 高齢CKD患者のサルコペニア・フレイルを早期に発見するには、下腿周囲長でスクリーニングし、その上で握力を測る
- J-CHS基準(吉村芳弘「メタボ対策からフレイル対策へ~ギアチェンジのタイミングは?」参照)は透析患者に関しては厳しいという見方もある
- 運動療法では、透析のない日を中心に約4000歩(約30分)を目指す
- CKD患者はステージG3以降になるとたんぱく質制限が推奨されているが、「たんぱく質制限を緩める指標」を参考に、腎機能の低下が緩やかな患者に対してはサルコペニアの治療を優先する
- 指導する医師自身が運動をしていると患者も一生懸命歩く傾向があるので、自ら運動し、その良さを患者に伝えてほしい
【関連記事】
[質疑応答]高齢CKD患者のサルコペニア・フレイルの診断と治療について(加藤明彦)
[まとめてみました]「年のせい」と見落としやすい 高齢者フレイルに潜む低亜鉛血症
[特集]CKDとサルコペニア・フレイル─栄養・運動療法の実践(監修:上月正博)
【関連動画】
吉村芳弘「メタボ対策からフレイル対策へ~ギアチェンジのタイミングは?」
出演者