吉村芳弘「メタボ対策からフレイル対策へ~ギアチェンジのタイミングは?」(質疑応答【動画版】)
登録日:2022.02.03 最終更新日:2025.09.24
シリーズ: 【Web医事新報チャンネル】~2022/5
質疑応答【動画版】では、現場の臨床医の先生方から実際に寄せられた質問・疑問を取り上げ、専門家が最新の知見・データに基づいてわかりやすく解説します。
今日のテーマは「メタボ対策からフレイル対策へ~ギアチェンジのタイミングは?」。熊本リハビリテーション病院サルコペニア・低栄養研究センター長の吉村芳弘先生にご回答いただきます。
(視聴時間8分・2022年1月17日収録)
【Question】
- メタボなどの過栄養対策からフレイル・サルコペニアなどの低栄養対策へのギアチェンジのタイミングについて患者ごとにどう判断すればいいか、ポイントを教えてください。(00:33)
- ギアチェンジの時期の食事・栄養管理では、どのような点に注意する必要がありますか?(03:32)
- その他、ギアチェンジの問題について地域のかかりつけ医が知っておくべきことがありましたら、教えてください。(04:35)
【吉村先生に編集部から質問】
- 「現在の診療科(リハビリテーション科)を選んだ理由」「今後取り組みたいこと」を教えてください。(06:53)
編集メモ~ここがポイント!
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何歳からギアチェンジするとは一律には言えないが、特に75歳を超えた高齢者では、メタボ対策よりもフレイル対策を重視したほうがより健康的に長く生きられる
- 65歳~75歳の間にもグレーゾーンの方がいる。フレイルのスクリーニングをして早期に対策をしていくことが重要
- スクリーニングのツールとしては「日本版CHS基準」(J-CHS基準)が有用
- ギアチェンジの時期の食事・栄養管理では、体重を減らさないためにエネルギーと蛋白質をしっかり確保する(バランスのよい食事を摂ることが大前提)
- ギアチェンジの判断においては、疾患だけにとらわれず、患者の生活像を見ることが大事
- ポリファーマシー(polypharmacy)があるとフレイルやサルコペニアに移行しやすいため、薬剤の管理も重要
- ポリファーマシーに対し薬の数を減らすことが栄養摂取量の増加につながる
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【関連情報】
日本版CHS基準(J-CHS基準)(国立長寿医療研究センター フレイル研究部)
出演者