相良博典×平畑光一「新型コロナ後遺症はここまで改善できる!②~治療編」(討論 Pro×Pro)
登録日:2021.12.23 最終更新日:2025.09.24
シリーズ: 【Web医事新報チャンネル】~2022/5
討論 Pro×Proでは、医療現場が直面する問題や臨床医の間で関心が高いテーマについて、専門家同士による討論・意見交換をお届けします。
今日のテーマは「新型コロナ後遺症はここまで改善できる!」。昭和大学病院病院長の相良博典先生、ヒラハタクリニック院長の平畑光一先生にディスカッションいただきます。(Part 2「治療編」)
(視聴時間6分・2021年11月30日収録)
新型コロナウイルスの新規感染者数は大小の波を繰り返すのに対し、新型コロナの後遺症は、遅れて発症するケースや症状が長期にわたるケースもあるため患者数が一貫して増え続けている。
本企画では、地域の基幹病院として新型コロナ感染症に対応する昭和大学病院(東京・品川区)の相良博典病院長と、コロナ後遺症外来で多くの患者を受け入れ最新情報を発信し続けるヒラハタクリニック(東京・渋谷区)の平畑光一院長に、後遺症の症状・治療法でこれまでにわかったこと・いまだわからないことについて討議いただいた。
Part 2では「新型コロナ後遺症の治療」を巡る討論の模様をお届けする。
編集メモ~ここがポイント!
- ヒラハタクリニックの後遺症外来では、「生活療法」「上咽頭擦過療法」「漢方薬」中心の治療で7割に効果がみられている
- 脱毛以外に関しては、上咽頭擦過療法が効くケースが多い
- 軽症~中等症の新型コロナ後遺症に関する対策法などについて平畑院長は個人の情報サイト「longcovid.jp」( https://longcovid.jp/ )で随時発信している
- 後遺症に対しては早期に介入する必要がある。何らかの治療をしていることが患者の安心感につながる
- 慢性期の症状は地域の開業医がケアしていくことが大切。地域の病院・診療所の医師が一体になって治療介入していかないといけない
- 海外ではワクチン接種によって後遺症が改善したという報告があるが、ヒラハタクリニックの経験ではワクチン接種のみで寛解した患者はほぼいない
【関連情報】
平畑光一氏の情報サイト「longcovid.jp」( https://longcovid.jp/ )
【関連記事】
[討論 Pro×Pro]増え続ける新型コロナ後遺症─いまある武器でどう症状を改善させるか(相良博典×平畑光一)※本動画のダイジェスト
[この人に聞きたい]コロナ後遺症の実態と課題は?(森岡慎一郎)
[町医者で行こう!!]コロナ後遺症外来の現状と課題─コロナ後遺症も総合診療医の出番(長尾和宏)
【関連コンテンツ】
PDF+HTMLのハイブリッド版「新型コロナ後遺症」(平畑光一)好評販売中
出演者