医学部不正入試問題を受けて柴山昌彦文部科学相は29日の閣議後会見で、大学入学者選抜の公正性を確保するため、医学部を含むすべての学部に適用する指針を作成するための検討会を設置し、2月5日に初会合を開催すると発表した。今春にも議論を取りまとめ、来年度入試に反映する。
柴山文科相は「建学の精神やアドミッションポリシーを尊重しつつも、手続きの公正性や透明性を重視する昨今の潮流を踏まえて、現代社会における大学入学者選抜の公正性とは何かを議論していただく」と述べた。
検討会の構成員は大学関係者や法曹関係者など。初会合では、全国医学部長病院長会議が昨年11月に作成した「大学医学部入学試験制度に関する規範」について、同会議からヒアリングを行う。文科省は、検討会がまとめた提言を今年6月に通知する大学入学者選抜実施要項に反映する方針。