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【匠が教える東西医学部傾向と対策 其の弐〔関西編〕】学習の積み重ねによって変化に対応できる力を養おう[日本医事新報特別付録 医学部進学ガイド「医学部への道2025」]

P.24

登録日: 2024-02-22

最終更新日: 2024-02-20

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私立医大・医学部入試の特徴は「多様な出題形式」。大学入試改革の影響によってマーク・穴埋め形式から突然全問記述式に変更したケースも珍しくない。各校の傾向を把握し対策することは重要だが、同時にどのような出題形式にも柔軟に対応できる力を身につける普遍的な学習が肝要であることを意識しておきたい。関西の主な医大・医学部について、1982年の創設以来、関西トップクラスの合格者を輩出し続けている医学部進学予備校メビオが解説する。
(日本医事新報特別付録・医学部進学ガイド「医学部への道2025」の全文はこちらから無料でダウンロードできます)

大阪医薬大

英語▶昨今の私立医学部では珍しい記述のみの問題構成。国公立医学部受験者が併願する傾向にあり、答案に求められる完成度は非常に高い。

数学▶全問記述式なのでしっかり説明する訓練が必要。証明問題など、本質的な数学力が試される差のつく出題が多い。23年度は22年度に続き2年連続でやや難化した。

物理▶23年度はやや易化した。ただ、高得点が必要な上に分量も多いため実力の底上げを地道にしていく必要がある。同じテーマの問題が繰り返し出題されるので過去問による対策は有効。

化学▶2科目120分で例年通り大問4題の出題。22年度に比べて難化し、例年並みになった。大問Ⅰ、Ⅲ、Ⅳは典型題であり、問題集などで類題を対策していればここで得点を稼げたであろう。特にⅢは失点を防ぎたい設問であった。

生物▶全体的に非常に取り組みやすい出題で高得点勝負。教科書内容は細部まで理解を深めておくこと。論述問題は解答欄が狭く、要点をまとめる練習が必要。

関西医大

英語▶マークシートが導入されたことで、大幅に大問構成が変わった。2題の長文はいずれも取り組みやすいが、形式の変化に戸惑った受験生も多いだろう。今後も形式の変化は続くと予想される。

数学▶記述問題が増えたが、依然として論証力よりも計算力を必要とする傾向が強い。頻出分野は、微積分・確率・数列・幾何的問題など。

物理▶公式導出のような理論の問題が少なくなり、グラフ描図、グラフや表を読み解く形式の問題が増え難易度が上がった。入試ではあまり扱わないテーマを出題するのも特徴である。

化学▶大問4題、大問によっては小問一つ一つが独立している形式に変化なし。内容的に難問はないが、理論計算が増えた分、正確に計算を合わせて正答を出せたかどうかで差がつくだろう。

生物▶昨年に続き、全体的にかなり取り組みやすい良問。ただし、条件付きの解答形式などの特徴は残っているので、過去問などで事前に慣れておくとよい。

近畿大 医学部

英語▶形式面では22年度と大きな違いはないが、分量は若干減少し、設問の難易度も一部を除いて易化している。全国的に語彙レベルは高めだが、時間内に解き切ることも十分可能。

数学▶22年度と比べると得点しにくい設問が増えた。頻出分野は数列・図形・数Ⅱ微積など。記述力だけでなく、空所補充で確実に得点する計算力、慎重さも必要。

物理▶主に空所補充式の問題だがグラフ描図も複数あり作業に時間がとられる。比較的取り組みやすい問題を優先し、手早く解答していく必要がある。

化学▶形式面での変化は無し。例年通り計算量が多めであったことに加えて、受験生に馴染みの少ない実験操作に関する問題が出題されたが、全体として易化した。

生物▶大問数が4題から3題に減ったが、傾向に変化はなかった。例年通り、知識系の論述問題を手早く処理できる練習をしておくことが対策として有効だろう。

兵庫医大

英語▶記述式のオーソドックスな良問。22年度から大問数が1つ減り、時間的にはかなり余裕を持って臨める問題量となったが、今後もこの形式が続くとは限らない。記述力の有無が大きく得点に響く傾向にある。

数学▶23年度は、典型題の出題が多かったが、各大問とも最後の方が解きにくい。典型題はミスなく処理し、確実に高得点を狙いたい。また、引き続き記述を重視する方向にあり、証明問題も出題されるようになっている。

物理▶他大学と比較して論述問題や描図問題が多く、典型的なグラフや論述問題に関しては手早く処理できるようにしておきたい。問題全体の分量も多いので要領の良さも必要である。

化学▶昨年までと大きく傾向が変わり、やや易~標準レベルの出題が大多数を占めた。合格最低点が上がった一つの要因になったのではないだろうか。

生物▶23年度は難化した。とにかく論述問題の分量が多く、例年合計で400~600字程度(小論文1本に相当する分量)になるため、精度を少々犠牲にしてでも手早く処理できるようにしておくことが必要である。

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