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jmedmook106 胸痛。どうする?
臨床を導く智の技法
胸痛診療の「最初の10分」から出口までを実践的に解説!
目次
Prologue 胸痛世界への誘い
1 胸痛の疫学と発生機序
2 胸痛攻略マップ─ 5 killer chest painから考える診断の全体像
Chapter 1 "最初の10分"胸痛診療の思考と武器
1 胸痛+ショックを見たら
2 胸痛の病歴と身体診察
3 胸痛診療における心電図─ ST-T変化から責任血管,“危ない”所見まで
4 胸痛の血液ガス分析
5 胸痛の血液検査
6 胸痛の画像検査
Chapter 2 5 killer chest painとの対峙
1 急性冠症候群(1)ST上昇型心筋梗塞(STEMI)
2 実践! 初療〜カテ室での非循環器内科医の動き方
3 必読! 梗塞責任病変を予測する
4 急性冠症候群(2)非ST上昇型急性冠症候群(NSTEACS)
5 考察! INOCAってなに?
6 急性大動脈解離
7 急性肺血栓塞栓症
8 緊張性気胸
9 特発性食道破裂
Chapter 3 臓器を横断する鑑別疾患
1 心血管性胸痛
2 呼吸器性胸痛
3 消化器性胸痛─ 5 killers除外後にどう考えるか
4 筋骨格・神経・皮膚性胸痛(胸壁症候群)
5 精神的胸痛
Chapter 4 胸痛と戦うための手技4選
1 気管挿管・人工呼吸管理
2 胸腔ドレナージ
3 心膜ドレナージ
4 電気ショック・経皮ペーシング
Chapter 5 胸痛マネジメントのTips
1 循環器内科医がいないときのdisposition
2 胸痛診療のピットフォール
Epilogue もう胸痛は怖くない
1 胸痛の疫学と発生機序
2 胸痛攻略マップ─ 5 killer chest painから考える診断の全体像
Chapter 1 "最初の10分"胸痛診療の思考と武器
1 胸痛+ショックを見たら
2 胸痛の病歴と身体診察
3 胸痛診療における心電図─ ST-T変化から責任血管,“危ない”所見まで
4 胸痛の血液ガス分析
5 胸痛の血液検査
6 胸痛の画像検査
Chapter 2 5 killer chest painとの対峙
1 急性冠症候群(1)ST上昇型心筋梗塞(STEMI)
2 実践! 初療〜カテ室での非循環器内科医の動き方
3 必読! 梗塞責任病変を予測する
4 急性冠症候群(2)非ST上昇型急性冠症候群(NSTEACS)
5 考察! INOCAってなに?
6 急性大動脈解離
7 急性肺血栓塞栓症
8 緊張性気胸
9 特発性食道破裂
Chapter 3 臓器を横断する鑑別疾患
1 心血管性胸痛
2 呼吸器性胸痛
3 消化器性胸痛─ 5 killers除外後にどう考えるか
4 筋骨格・神経・皮膚性胸痛(胸壁症候群)
5 精神的胸痛
Chapter 4 胸痛と戦うための手技4選
1 気管挿管・人工呼吸管理
2 胸腔ドレナージ
3 心膜ドレナージ
4 電気ショック・経皮ペーシング
Chapter 5 胸痛マネジメントのTips
1 循環器内科医がいないときのdisposition
2 胸痛診療のピットフォール
Epilogue もう胸痛は怖くない
序文
巻頭言
「胸が痛いです。」
その一言で,診療の空気が変わる。胸痛は,ありふれた症状である。
しかし,その中には,決して見逃してはならない病態が潜んでいる。
急性冠症候群,急性大動脈解離,急性肺血栓塞栓症,緊張性気胸,食道破裂。いわゆる5 killer chest painは,私たちに迅速な判断をせまる。
けれども,胸痛はそれだけではない。心臓,血管,肺,消化管,筋骨格,神経,皮膚,そして時に,心の問題まで。同じ「胸が痛い」という言葉の向こうに,まったく異なる病態が存在する。
しかも患者は,診断名を携えてやって来るわけではない。典型的な疾患が,典型的な姿で現れるとは限らない。検査結果がそろうまで待てないこともある。診断より先に,呼吸や循環が崩れることもある。
だから胸痛診療では,いつも問い続けなければならない。
何を疑うのか。何を恐れるのか。何を調べるのか。何を待たないのか。
そして,次に何をするのか。必要なのは,知識だけではない。
病歴を聴き,身体に触れ,心電図を読み,画像を見る。得られた断片をつなぎ合わせ,不確実性の中で優先順位をつけ,行動へ移す。
知っていることを,目の前の患者を救う一手へ変える。
本書で扱うのは,そのための「技法」である。
本書では,「最初の10分」から5 killer chest pain,幅広い鑑別診断,救命に必要な手技,そして入院・転送・帰宅という診療の出口までを扱う。
循環器内科医と救急・集中治療医。異なる場所で胸痛患者と向き合ってきた視点を重ね,「胸痛という疾患群」ではなく,「胸痛という臨床問題をどう解くか」を描くことをめざした。知識を蓄えるだけではなく,見きわめ,選び,使う。その営みを,私たちは「智」と呼ぶことにした。
「胸が痛いです。」
その一言を前にしたとき,何を考え,何を選び,どう動くのか。
本書が,その一歩を導く地図となれば幸いである。
2026年9月
編者一同(川上将司,熊城伶己,池江隆志)
「胸が痛いです。」
その一言で,診療の空気が変わる。胸痛は,ありふれた症状である。
しかし,その中には,決して見逃してはならない病態が潜んでいる。
急性冠症候群,急性大動脈解離,急性肺血栓塞栓症,緊張性気胸,食道破裂。いわゆる5 killer chest painは,私たちに迅速な判断をせまる。
けれども,胸痛はそれだけではない。心臓,血管,肺,消化管,筋骨格,神経,皮膚,そして時に,心の問題まで。同じ「胸が痛い」という言葉の向こうに,まったく異なる病態が存在する。
しかも患者は,診断名を携えてやって来るわけではない。典型的な疾患が,典型的な姿で現れるとは限らない。検査結果がそろうまで待てないこともある。診断より先に,呼吸や循環が崩れることもある。
だから胸痛診療では,いつも問い続けなければならない。
何を疑うのか。何を恐れるのか。何を調べるのか。何を待たないのか。
そして,次に何をするのか。必要なのは,知識だけではない。
病歴を聴き,身体に触れ,心電図を読み,画像を見る。得られた断片をつなぎ合わせ,不確実性の中で優先順位をつけ,行動へ移す。
知っていることを,目の前の患者を救う一手へ変える。
本書で扱うのは,そのための「技法」である。
本書では,「最初の10分」から5 killer chest pain,幅広い鑑別診断,救命に必要な手技,そして入院・転送・帰宅という診療の出口までを扱う。
循環器内科医と救急・集中治療医。異なる場所で胸痛患者と向き合ってきた視点を重ね,「胸痛という疾患群」ではなく,「胸痛という臨床問題をどう解くか」を描くことをめざした。知識を蓄えるだけではなく,見きわめ,選び,使う。その営みを,私たちは「智」と呼ぶことにした。
「胸が痛いです。」
その一言を前にしたとき,何を考え,何を選び,どう動くのか。
本書が,その一歩を導く地図となれば幸いである。
2026年9月
編者一同(川上将司,熊城伶己,池江隆志)