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CTGの判読と分娩マネジメント

母体と胎児の急変対応・急速遂娩まで

「CTG × 分娩管理」の決定版! 現場で使える「判読」「解釈」「手技」の実践バイブル

最新刊

分娩室の「今」を支える必携書!
CTGの読み方から急速遂娩の実際までを完全網羅。
CTGの急変シミュレーションに役立ちます。
実践的なCTG判読と病態の理解:典型的な波形から判断に迷う波形まで,病態から考えた現場に即した判読法を解説。
分娩マネジメントとの連動:CTG所見をどう分娩管理に活かすか,具体的なフロー、実例を提示。
急速遂娩のテクニック:吸引・鉗子分娩と分娩介助のコツ,トラブルシューティングを詳説。
分娩に携わるすべての医療者(産婦人科医,専攻医,助産師)へ,日々の臨床の不安を自信に変える一冊です。

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分娩マネジメントとの連動:CTG所見をどう分娩管理に活かすか,具体的なフロー、実例を提示。
急速遂娩のテクニック:吸引・鉗子分娩と分娩介助のコツ,トラブルシューティングを詳説。
分娩に携わるすべての医療者(産婦人科医,専攻医,助産師)へ,日々の臨床の不安を自信に変える一冊です。

監修
長谷川潤一 (聖マリアンナ医科大学大学院医学研究科 周産期発生病態解明学分野 教授)
判型B5判 ページ数320 刷色カラー 版数第1版 発行日2026年02月21日 ISBN978-4-7849-8520-3 付録無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると,本書の全ページを閲覧できます)。 診療科
紙の書籍
税込9,680
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目次

1章胎児心拍数陣痛図の判読
1 胎児心拍数陣痛図の基本
2 胎児心拍数陣痛図の判読
3 胎児心拍数陣痛図の各種波形と病態
A 子宮収縮の異常
B 胎児心拍数基線の異常
C 胎児心拍数基線細変動の異常
D 一過性徐脈
4 胎児の健常性評価

2章胎児機能不全の診断と対応
1 胎児機能不全の診断
2 CTGの異常波形と対応
3 胎盤機能不全とCTG
4 胎盤異常とCTG
5 臍帯異常とCTG

3章急速遂娩の適応

4章急速遂娩の実際
1 急速遂娩法の選択
A 分娩の3要素
B 内診による判断
C 超音波検査による判断
2 各種急速遂娩の手技
A 吸引分娩
B 鉗子分娩
C 吸引・鉗子分娩の介助
D 子宮底圧迫法
E 帝王切開
3 子宮収縮薬と急速遂娩
4 硬膜外無痛分娩と急速遂娩
5 母体急変時の急速遂娩

5章急速遂娩の合併症と対策
1 急速遂娩の母体合併症
2 急速遂娩と妊産婦死亡
3 急速遂娩の新生児合併症
4 急速遂娩と脳性麻痺

6章急速遂娩症例シミュレーション
分娩開始前
1 妊娠35週の腹痛
2 胎動減少の主訴とCTG
3 母体バイタル異常を伴う胎児機能不全
4 入院時からの基線細変動減少と一過性頻脈の消失
分娩第1期222
1 分娩第1期の遷延一過性徐脈
2 破水後の胎児心拍数低下
3 臍帯異常がわかっている分娩管理
4 頸管熟化中のCTG異常
5 陣痛促進中の繰り返す遅発一過性徐脈
6 胎児頻脈
分娩第2期
1 分娩第2期の遷延一過性徐脈
2 分娩第2期のCTG異常を伴う微弱陣痛
3 分娩第2期の回旋異常
4 分娩第2期の高血圧
5 分娩第2期の母体急変に伴う胎児心拍数低下
6 吸引分娩の滑脱
7 無痛分娩中のCTG異常

巻末資料(吸引分娩・鉗子分娩のチェックリスト)

索引

コラム
レベル分類の怖いところ
鍵と鍵穴
切腹回避するための“伝家の宝刀”
死の病棟
開発初期のCTGの機械
胎児死亡の原因
やめようCTG一本勝負
昔の胎児心拍の聴き方
羊水混濁
ノーリスと会陰切開の戦い
Übungという適応
分娩中の母体心拍数
沈黙は金?
「耐えるお産」から「迎えるお産」へ

序文

産科に携わるすべての医療スタッフへ

産科医療に携わる私たちは,妊娠・分娩という生命の生理現象に寄り添っています。私たちの責務は,母児がともに健やかな道のりを歩んでいるかを注意深く見守り,もし異常の兆候があれば,その命を救うために速やかに行動することにあります。
母体に対しては,直接コンタクトをとり,バイタルサインをみながら状態を評価することができます。しかし,子宮の中にいる胎児に対しては,胎児心拍数陣痛図(CTG)を介して間接的にその声を聞くほかありません。CTGはリアルタイムに胎児の元気さを知るための唯一無二の手段です。
しかし,私たちは子宮収縮と胎児心拍数という情報だけで,本当に胎児の状況を理解できているのでしょうか。新生児に対しては,その呼吸状態,啼泣,皮膚色,バイタルサインを含めて多角的に状態を評価します。胎児に対しては,心拍数の把握だけで十分なのでしょうか?
時に,私たちは母児の命を救うため,「急速遂娩」という決断を迫られます。吸引カップを自らの腕にあて,引いてみたことはありますか。かなり痛いです。分娩の現場で,私たちはそれを本気で牽引するのです。手技が的確でなければ,母児を傷つけてしまうかもしれません。本当に,今やらなければならないのか? やらなくてよいのであれば,決して経験したくないことです。
これらは, 産科に関わるすべてのスタッフが, 一度は考えたことのある問いで,葛藤であると思います。その根源的な問いに答える一助となることを願って本書を綴りました。
本書を紐解くことで,少しずつ子宮の中の胎児の様子がわかるようになるでしょう。胎児の状態と母体の状態がいかに深く関わり合っているかを知れば,それらをふまえて何をすべきか,何が最善で,何を避けるべきかが見えてくるはずです。
「妊娠」という母児が一体である状態から,2つの個別の生命となる「分娩」へ。その尊い移行期において,私たち医療者が知るべき本質をここに集約しました。
皆様が,本書で学んだことを日々の臨床で実践し,多くの母と子の幸せに繋げて頂くことを,心より願ってやみません。

2026年1月
聖マリアンナ医科大学大学院医学研究科 周産期発生病態解明学分野 教授
長谷川潤一