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フルカラーでやさしくわかる! 肩関節疾患の理学療法

医師と理学療法士のタッグで患者を治す!

最新刊

これまで肩外科医もしくは理学療法士がそれぞれの立場から書かれた書籍はあったが、患者の診察の仕方から、リハビリ介入、その後の評価まで両者の視点から書かれた本はなかった。本書では、第一線で活躍する肩外科医と理学療法士がそれぞれの視点から、肩関節疾患患者をどう診て、どのように治療していくかを実際の疾患を通して解説している。

本書はこんな人におすすめ
・医師がどんな考えで治療の方針を決めているか知りたいセラピスト
・リハビリをする患者さんが受けている手術のイメージをつかみたい理学療法士
・理学療法の多様性や理論を学びたい整形外科医

最新刊

これまで肩外科医もしくは理学療法士がそれぞれの立場から書かれた書籍はあったが、患者の診察の仕方から、リハビリ介入、その後の評価まで両者の視点から書かれた本はなかった。本書では、第一線で活躍する肩外科医と理学療法士がそれぞれの視点から、肩関節疾患患者をどう診て、どのように治療していくかを実際の疾患を通して解説している。

本書はこんな人におすすめ
・医師がどんな考えで治療の方針を決めているか知りたいセラピスト
・リハビリをする患者さんが受けている手術のイメージをつかみたい理学療法士
・理学療法の多様性や理論を学びたい整形外科医

山本宣幸 (東北大学大学院医学系研究科スポーツ医学・運動機能再建学寄附講座 教授)
村木孝行 (運動器ケア しまだ病院リハビリテーション部 副部長)
判型B5判 ページ数360 刷色カラー 版数初版 発行日2026年04月15日 ISBN978-4-7849-6963-0 付録無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) 診療科
紙の書籍
税込7,150
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目次

1章:肩関節の基礎
 1 肩の解剖
 2 皮膚上から各関節組織を触れるための解剖学:基礎知識
 3 皮膚上から各関節組織を触れるための解剖学:触診
 4 医師からみた肩関節のバイオメカニクスと安定化機構
 5 理学療法士からみた肩関節のバイオメカニクス
 6 肩関節の痛みとは? 動きと疼痛関連物質からの考察
 7 肩の痛み:神経生理学と心理社会的側面

2章:肩関節診療の基礎
 1 肩の診察の仕方
 2 肩の画像の診かた
 3 肩関節可動域・弛緩性評価の基礎
 4 肩筋機能評価の基礎
 5 肩関節手術の基礎

3章:肩関節診療と理学療法の実際
 1 腱板断裂
  病態と治療の選択,その実際
  保存療法としての理学療法
  術後理学療法
 2 外傷性肩関節不安定症
  病態と治療の選択,その実際
  理学療法
 3 動揺肩
  病態と治療の選択,その実際
  理学療法
 4 凍結肩
  病態と治療の選択,その実際
  理学療法
 5 肩関節周囲の骨折:鎖骨遠位端骨折・肩鎖関節脱臼,肩甲骨骨折,上腕骨近位端骨折
  病態と治療の選択,その実際
  理学療法
 6 肩周囲の神経障害
  病態と治療の選択,その実際
  理学療法
 7 投球障害肩
  病態と治療の選択,その実際
  理学療法
 

序文

はじめに

 「整形外科医と理学療法士の両方からの視点で肩疾患の診断や治療を勉強できる本があるといいなあ」という声を多くいただき,この本をつくることとなった。これまで肩外科医もしくは理学療法士がそれぞれの立場から書いた本は多くあった。しかし, 両者の視点から疾患や治療について書かれた肩の本はあまりなかった。特に,患者の診察の仕方から,リハビリ介入,その後の評価まで両者の視点から記載した本はなかった。本書の特徴は,肩外科医と理学療法士がそれぞれの視点から, 肩関節疾患患者をどう診て診断し, どのように治療していくかを実際の疾患を通して解説していることである。肩外科医16人, 理学療法士13人の先生方に執筆していただいた。いずれの著者も臨床の現場で第一線で活躍されている先生である。
 1章は解剖,バイオメカニクス,痛みの機序など基礎的な項目を取り扱った。2章では, 肩関節の診察の仕方, 画像の診かた, 肩の機能評価の仕方などについて解説していただいた。3章では,肩関節診療と理学療法の実際について解説していただいた。腱板断裂,外傷性肩関節不安定症,動揺肩,凍結肩, 肩関節周囲骨折, 肩周囲の神経障害, 投球障害肩など肩関節の主な疾患は網羅している。各項目とも実際に行われている手技や考え方を詳細に記載していただいており, これらから肩疾患の診療にあたる整形外科医や理学療法士には本書を辞書のように使っていただければと思う。本書がこの本を購入された皆さんの日常診療の助けになれば幸いである。
2026年3月
東北大学大学院医学系研究科スポーツ医学・運動機能再建学寄附講座 教授
山本宣幸


おわりに

 肩関節疾患に限らずだが,より良い医療と効果をもたらすためには医師とセラピストの連携は欠かせない。これはお互いを信頼しているから丸投げする,ということではない。お互いを理解した上で,それぞれの専門的立場から意見を伝え,どの部分をお互いで担うのか決めていく形が望ましい連携といえる。
 医療機関における診療では医師がタクトを振り,治療方針を決め,どの治療手段を用いるか選択して処方する。理学療法はその治療手段のひとつである。したがって,なぜそのような治療方針なのか,なぜその治療手段が選択されたのか,セラピストは十分な理解が必要である。そのため,本書では肩関節専門医の中でも各領域のエキスパートの先生方に執筆していただいた。医師がどのように肩関節疾患の病態をとらえ,どのように治療方針を立てていくのか,そして理学療法以外にはどのような治療手段が用いられるのか,それらをセラピストが理解できる一冊になった。また,それらの理解を深めるために基礎学問や診察・画像・手術の基礎についても学ぶことができる。
 一方で,肩関節疾患に対する理学療法についても基礎から臨床まで,各分野のエキスパートに執筆していただいた。基礎については,医師とセラピストが普段臨床で着目するところが異なるため,違った切り口で研究が進められている。理学療法ならではの基礎学問もセラピストが専門的意見を伝える上では大きな後ろ盾になるだろう。最後に,各疾患のエキスパートによる理学療法については,セラピストの臨床に役立つだけでなく,医師にとっても重要な治療手段のひとつである理学療法の多様性,思考や論理の深さについて理解することができ,より良い連携をもたらすものと確信している。
 今回執筆いただいた先生方,その執筆に協力していただいた多くの方々,そして企画から出版まで長く支援していただいた日本医事新報社の横尾直享氏に深謝する。
2026年3月
運動器ケア しまだ病院 リハビリテーション部 副部長
村木孝行