検索

×
絞り込み:
124
カテゴリー
診療科
コーナー
解説文、目次
著者名
シリーズ

jmedmook104

プライマリ・ケアのギモンに応える 感染症Q&A

現場で生まれた数々の疑問に専門医が応えます!

プライマリ・ケアのギモンに応える 感染症Q&A
◆ 2019年から続く日本プライマリ・ケア連合学会と日本感染症学会の連携によるジョイントシンポジウムから感染症に関する有用なQ&Aをピックアップし、最新情報にアップデート!
◆ 現場での抗菌薬の使いわけや「外来でグラム染色をすべき?」といった疑問への回答から、「風邪なのに抗菌薬を欲しがる」患者さんへの対応、「感受性のない抗菌薬が効いてしまう理由」といった感染症に関する知っておきたい知識まで、エキスパートが明快に解説。
◆ サラリと読めて大いに役立つ、本当に知りたい内容が満載。感染症診療に携わる全医療者必携の1冊です!
◆ 2019年から続く日本プライマリ・ケア連合学会と日本感染症学会の連携によるジョイントシンポジウムから感染症に関する有用なQ&Aをピックアップし、最新情報にアップデート!
◆ 現場での抗菌薬の使いわけや「外来でグラム染色をすべき?」といった疑問への回答から、「風邪なのに抗菌薬を欲しがる」患者さんへの対応、「感受性のない抗菌薬が効いてしまう理由」といった感染症に関する知っておきたい知識まで、エキスパートが明快に解説。
◆ サラリと読めて大いに役立つ、本当に知りたい内容が満載。感染症診療に携わる全医療者必携の1冊です!
監修 監修 判型B5判 ページ数130 刷色カラー 版数初版 発行日2026年06月25日 ISBN978-4-7849-6704-9 付録無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) 診療科
紙の書籍
税込4,400

この商品は予約商品となりますので、ご発送は発売後となります。

お気に入りに登録する

目次

第1章 高齢者・施設・在宅における感染症診療
Q1 高齢者施設での発熱の対応について教えて下さい
Q2 高齢者施設での腎盂腎炎の対応について教えて下さい
Q3 療養型病院での感染対策について教えて下さい
Q4 終末期の高齢者の肺炎,腎盂腎炎の治療のポイントを教えて下さい
Q5 在宅で夜間に備えるべき抗菌薬を教えて下さい
Q6 検査ができない高齢者施設で,発熱時に「とりあえず抗菌薬」をどう考えるべきでしょうか?

第2章 肺炎・呼吸器感染症の診かた
Q7 外来での喀痰培養・血液培養の必要性について教えて下さい
Q8 誤嚥性肺炎の治療開始に,ペニシリンGやアンピシリンを使用できるか教えて下さい
Q9 セフトリアキソンとアンピシリン・スルバクタムの使いわけについて教えて下さい

第3章 尿路感染症・腸炎・消化器の感染症
Q10 C. difficile 関連腸炎の治療後も下痢が続く場合の対応について教えて下さい
Q11 下痢・嘔吐が主訴で受診した場合の,抗菌薬投与の要否について教えて下さい
Q12 憩室炎に抗菌薬不要かどうか,教えて下さい
Q13 膀胱炎の治療薬と期間について教えて下さい
Q14 ESBLを想定して,初期治療でメロペネムを使うべきでしょうか?
Q15 急性腎盂腎炎で,感受性がないはずの抗菌薬が効いてしまうわけを教えて下さい
Q16 結石性腎盂腎炎を抗菌薬だけで治療できる条件を教えて下さい

第4章 抗菌薬選択・使いわけ・投与期間の実際
Q17 経口マクロライド系抗菌薬の使いわけのポイントを教えて下さい
Q18 抗菌薬の標準投与期間のエビデンスについて教えて下さい
Q19 MRSA骨髄炎の経口抗菌薬の選択について教えて下さい
Q20 「オグサワ」とユナシン®の経口の使いわけはありますか?
Q21 第3世代セフェム経口薬で耐性菌が増えるエビデンスは? 第3世代セフェム経口薬の適応があるとしたらどのような場合でしょうか?

第5章 感染症診療における検査
Q22 外来でグラム染色をすべきでしょうか?
Q23 CRPの使いどころについて教えて下さい
Q24 菌血症における経静脈投与と経口投与の切り替えについて教えて下さい

第6章 日常診療で遭遇する感染症
Q25 溶連菌性咽頭炎:抗菌薬はいつ,どのようなときに必要ですか?
Q26 蜂窩織炎とうっ滞性皮膚炎の鑑別と治療のポイントを教えて下さい

第7章 感染症をめぐるあれこれ
Q27 帯状疱疹ワクチンはどんな人に打つべきでしょうか?
Q28 ウイルス感染に抗菌薬を希望する患者への対応について教えて下さい
Q29 鳥インフルエンザのヒトヒト感染リスクについて教えて下さい
Q30 無症候性非定型抗酸菌症の治療開始の適応について教えて下さい
Q31 β-D-グルカンの測定の意義やカットオフ値の解釈を教えて下さい

序文

巻頭言
感染症診療は,プライマリ・ケアの現場において最も身近でありながら,同時に奥深い専門性を求められる領域のひとつです。発熱,咳嗽,咽頭痛といった日常的な症候に向き合うたびに,私たちは目の前の患者さんにとって最善の対応を模索しております。その過程では,標準的な知識だけでは答えの出ない問いにしばしば直面いたします。だからこそ,現場の疑問を率直に持ち寄り,ともに考えることに,大きな意義があると考えております。
日本プライマリ・ケア連合学会と日本感染症学会との連携は,2017年10月の理事長会談を契機として始まりました。この連携強化を通じて,感染症対策における協力関係は一段と深まり,専門的知識を地域医療の現場へ還元するための具体的な取り組みが積み重ねられてまいりました。その象徴とも言えるのが,2019年から日本プライマリ・ケア連合学会学術大会で開催されているジョイントプログラム,Meet the expert「感染症専門医はプライマリ・ケア医からの疑問に応えられるのか?」です。
このシンポジウムでは,プライマリ・ケアに携わる医療者が日々の診療で抱く疑問を率直に投げかけ,それに感染症専門医が真摯に応答して下さいました。毎年大変好評を頂き,今年も継続して開催されていることは,この企画が現場のニーズにしっかりと根ざしていることを示していると考えております。私自身,こうしたやり取りには,知識の共有にとどまらない温かな学びの力があると感じてまいりました。
本書は,これまでのシンポジウムで交わされた質疑応答をもとに編集したものです。そこには,現場から生まれた問いと,それに丁寧に向き合う専門医の知見が収められております。読者の皆様にとって,本書が日常診療の中でふと立ち止まったときに開きたくなる,実践的で親しみのある一冊となれば,編者としてこれに勝る喜びはございません。
今後,地域医療の現場において感染症診療をめぐる課題は,ますます多様化し,複雑さを増していくことでしょう。本書が,その架け橋のひとつとして,皆様の日々の診療と学びに役立つことを心より願っております。そして,そのような時代だからこそ,日本感染症学会と日本プライマリ・ケア連合学会との連携をさらに強固なものとし,よりいっそうの協働を進めてまいりたいと考えております。
最後に,本書の執筆にご尽力下さいました日本感染症学会の演者の先生方,ならびに日本プライマリ・ケア連合学会感染症委員会の皆様に,心より御礼申し上げます。
2026年4月
日本プライマリ・ケア連合学会感染症委員会委員長
中山久仁子

巻頭言
本書は,日本プライマリ・ケア連合学会および日本感染症学会のジョイントシンポジウムの内容をもとに構成されたものである。日常診療の最前線に立つプライマリ・ケア医と,専門的知見を有する感染症専門医が一堂に会し,高齢者施設,在宅医療,療養型病院といった多様な現場における感染症診療の課題と実践について,活発な議論が交わされた。そのエッセンスを抽出し,臨床の現場に還元することを目的として,本書は編まれている。
両学会はこれまで10年近くにわたり,感染症診療の質の向上を共通の目標として連携を重ねてきた。感染症は専門領域にとどまらず,あらゆる診療の基盤となる領域であり,特に高齢化が進むわが国においては,地域医療や在宅医療との密接な関わりが不可欠である。こうした背景のもと,専門性と総合性の融合を図る取り組みは,年々その重要性を増している。
本書に収められた内容は,単なる知識の整理にとどまらず,実臨床における意思決定のプロセスや思考の枠組みを示している。たとえば,高齢者の発熱において安易に抗菌薬に頼るのではなく,敗血症の評価や感染臓器の同定を丁寧に行うことの重要性や,終末期医療における治療選択のあり方など,現場で直面する具体的な課題に対する示唆が随所に含まれている。
さらに,本書は多職種連携の重要性にも光を当てている。医師のみならず,看護師,薬剤師,介護職などが協力し,患者中心の医療を実現するための視点が提示されており,地域包括ケア時代における感染症診療のあり方を考える上でも有用である。
今後も両学会は,それぞれの強みを生かしながら協働し,臨床現場に根ざした感染症診療の発展に寄与していくことが期待される。本書が,日々の診療に携わる医療者にとって実践的な指針となり,より良い患者ケアの実現につながる一助となれば幸いである。
2026年4月
日本感染症学会学際化・国際化委員会委員長
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学分野教授
栁原克紀