レジデントのための医学論文オールインワン
コスパ最強!レジデントに必要なことだけザックリまとめた医学論文の本ができました!
目次
1章 なぜ今,論文を読む・書くのか?
1. 医師として論文に強くなるメリット
2. 現場で役立つ読む力
3. 書くことで広がるキャリアと世界
4. 最初の1本があなたを変える
5. 最初の1本をいつ書くか
2章 医学論文・医学誌を正しく理解する
1. 医学論文の種類
2. 医学論文を読むために必要なこと
3. 医学誌に関する理解を深める
4. 論文選択時の三次資料活用法
コラム1. AI全盛時代に必要な英語スキル
3章 最初の一本への最短ルートPart1:レター攻略法
1. レターの意義を理解する
2. アクセプトされるレターの構成パターン
3. 自分の意見を世界に発信する方法
コラム2. トップジャーナル掲載とキャリア
4章 最初の1本への最短ルートPart2:ケースレポート攻略法
1. 症例報告の学会発表について知っておくべきこと
2. ケースレポートを理解する
3. ケースレポートの書き方
4. ケースレポートの投稿先は?
5. カバーレター作成のポイント
6. ケースレポートに対する査読とは?
7. 臨床画像(クリニカルイメージ)論文とは?
コラム3. クリエイティブ・コモンズ
5章 原著論文攻略法:どう読むか?
1. 生成AI時代に必要な論文読解力とは?
2. 図表のポイントを理解する
6章 原著論文攻略法:どう書くか?
1. レジデントに原著論文は書けるのか?
2. 倫理審査について理解しよう
3. レジデントに必要な統計知識
4. Introduction
コラム4. Introductionに関するクイズ
5. Methods
6. Results
7. Discussion
8. Abstract
9. Cover letter
10. 査読への対応とリバイズのコツ
コラム5. NEJMに掲載されたLimitationのない論文?
7章 生成AI時代にレジデントが取るべき戦略
1. ChatGPTを最大限に活用したケースレポート作成法
コラム6. パラグラフ構成は著者の意図を反映する
2. レター作成時のAI活用法
3. AIが生成した英文を修正する力とは?
コラム7. 「AIが生成した英文」と「AIが修正した英文」は異なる
4. 論文執筆・修正能力を高めるためのAI活用法
コラム8. AIは魔法の杖ではない
1. 医師として論文に強くなるメリット
2. 現場で役立つ読む力
3. 書くことで広がるキャリアと世界
4. 最初の1本があなたを変える
5. 最初の1本をいつ書くか
2章 医学論文・医学誌を正しく理解する
1. 医学論文の種類
2. 医学論文を読むために必要なこと
3. 医学誌に関する理解を深める
4. 論文選択時の三次資料活用法
コラム1. AI全盛時代に必要な英語スキル
3章 最初の一本への最短ルートPart1:レター攻略法
1. レターの意義を理解する
2. アクセプトされるレターの構成パターン
3. 自分の意見を世界に発信する方法
コラム2. トップジャーナル掲載とキャリア
4章 最初の1本への最短ルートPart2:ケースレポート攻略法
1. 症例報告の学会発表について知っておくべきこと
2. ケースレポートを理解する
3. ケースレポートの書き方
4. ケースレポートの投稿先は?
5. カバーレター作成のポイント
6. ケースレポートに対する査読とは?
7. 臨床画像(クリニカルイメージ)論文とは?
コラム3. クリエイティブ・コモンズ
5章 原著論文攻略法:どう読むか?
1. 生成AI時代に必要な論文読解力とは?
2. 図表のポイントを理解する
6章 原著論文攻略法:どう書くか?
1. レジデントに原著論文は書けるのか?
2. 倫理審査について理解しよう
3. レジデントに必要な統計知識
4. Introduction
コラム4. Introductionに関するクイズ
5. Methods
6. Results
7. Discussion
8. Abstract
9. Cover letter
10. 査読への対応とリバイズのコツ
コラム5. NEJMに掲載されたLimitationのない論文?
7章 生成AI時代にレジデントが取るべき戦略
1. ChatGPTを最大限に活用したケースレポート作成法
コラム6. パラグラフ構成は著者の意図を反映する
2. レター作成時のAI活用法
3. AIが生成した英文を修正する力とは?
コラム7. 「AIが生成した英文」と「AIが修正した英文」は異なる
4. 論文執筆・修正能力を高めるためのAI活用法
コラム8. AIは魔法の杖ではない
序文
はじめに
レジデントの皆さんへ
「レジデントに必要なことだけザックリまとめた医学論文の本を書いて下さい!」
本書執筆のきっかけとなった,あるレジデントが発した言葉です。書店の医学書コーナーに行けば医学論文の本なんて山ほどあり,最初は意味がわかりませんでしたが,その後もセミナーなどで多くのレジデントから同様のことを言われ続けました。改めてよく聴いてみると,彼ら/彼女らが言いたかったことは,次のような書籍を必要としているということでした。
「医学論文についてレジデントに必要なことだけが1冊で理解できるコスパの良い入門書」
実は一言で医学論文の本と言っても,論文の読み方,論文の書き方,医学英語,医学統計など,いろいろな種類があります。さらに論文の書き方には,レター,ケースレポート,原著論文,システマティックレビューなどがあり,これもいろいろです。彼ら/彼女らが言いたかったのは,医学論文関連の書籍はすべてが縦割りで,ケースレポートならケースレポートのことだけ,統計なら統計だけ,医学論文の読み方なら読み方についてしか書かれていない,ということだったのです。
いずれの書籍においても半分くらいは理解できるものの,残りは専門的過ぎてわからないし,そもそもレジデントには不要なレベルのことが多く書かれており,それぞれ購入すると出費がかさむということでした。医学論文関連の書籍を最低限の購入で済ませられれば,その分専門領域の書籍が購入できると言う人もいました。
そこで質問です。皆さんは次のような悩みを感じたことはありませんか?
「これから臨床研修が始まるが,医学論文のことが不安だ」
「医学論文の読み方も書き方も習ったことがない。大丈夫だろうか?」
「抄読会に向けて論文を読んでも内容が頭に入ってこない」
「指導医に論文を書けと言われたが,何をしていいかわからない」
「海外の医学誌に自分の論文を載せたいが,どうすればいいのかわから
ない」
「論文執筆にAIをどう利用するか,そもそも使っていいのかわからない」
本書は,以上のような医学論文に対する悩みを抱える人が最初に読む1冊として設計しました。
たった1本の論文でも医師のキャリアにきわめて有利に働く可能性があること,論文はごく普通の臨床医にとっても大きな武器になりうること,論文を具体的に書くための方法,ChatGPTその他AIを論文作成時に最大限活用する方法などを詳しく解説しました。
特にAIについては,投稿用原稿を容易に生成できる時代になった今でも,必ず守るべき不変の原則があります。安易な論文作成は大きなリスクにつながりうるため,本書ではその点を丁寧に説明し,安全かつ効果的に活用する方法をわかりやすく例示しています。
これまで,所属している米国内科学会日本支部を通じて多くのレジデントや医学生と交流してきました。また,教育の現場でも多くの医学生・研修医と接してきました。その経験を活かし,本書では難しい理屈よりも実践を重視し,ポイントを絞って解説しています。本書は,「レター,ケースレポート,原著論文において最初の1本を最短・最速で医学誌に掲載するための実行マニュアル」です。ぜひ気軽に読み進めて下さい。
指導医の先生方へ
日々の診療と教育に加え,レジデントの論文指導に多くの時間を割いておられる先生方に,深く敬意を表します。指導の現場では,英語以前に「何を,なぜ,この順番で伝えるのか」が整理されていない原稿に向き合い,論理構造そのものから組み立て直す作業に時間を要している先生も多いのではないでしょうか。
近年,AIによる英文作成が普及し,文法的に整った英文は容易に得られるようになりました。一方で,研究の意義や論理展開が十分に整理されないまま,整った英語に覆われた原稿が提出されることもあり,論理の確認や再構築を要する場面が生じ,指導医の負担が必ずしも軽減されていないという状況も起きています。
本書では,AI活用の解説に偏ることなく,レジデントが初稿を書く段階で身につけるべき論文の基本構造,思考の順序,査読者の視点を,原理原則から整理しました。英文を書く前に何を考えるべきかを明確にし,「直す論文」ではなく「議論できる論文」を最初から書けるようになることをめざしています。
本書は,論文指導のたびに「書き方そのもの」を教え直す必要をなくし,指導のスタート地点を揃えるための共通テキストです。医局や施設で用いることで,論文作成における考え方が共有され,指導医とレジデントの間に共通言語が生まれます。その結果,レジデントの初稿の質が底上げされ,論文指導はより効率的で再現性の高いものになります。
AIに親しんでいる方も慎重な立場の方も,レジデントの成長を支えると同時に,医局全体の論文指導を持続可能にするためにもぜひ本書をご活用下さい。
レジデントの皆さんへ
「レジデントに必要なことだけザックリまとめた医学論文の本を書いて下さい!」
本書執筆のきっかけとなった,あるレジデントが発した言葉です。書店の医学書コーナーに行けば医学論文の本なんて山ほどあり,最初は意味がわかりませんでしたが,その後もセミナーなどで多くのレジデントから同様のことを言われ続けました。改めてよく聴いてみると,彼ら/彼女らが言いたかったことは,次のような書籍を必要としているということでした。
「医学論文についてレジデントに必要なことだけが1冊で理解できるコスパの良い入門書」
実は一言で医学論文の本と言っても,論文の読み方,論文の書き方,医学英語,医学統計など,いろいろな種類があります。さらに論文の書き方には,レター,ケースレポート,原著論文,システマティックレビューなどがあり,これもいろいろです。彼ら/彼女らが言いたかったのは,医学論文関連の書籍はすべてが縦割りで,ケースレポートならケースレポートのことだけ,統計なら統計だけ,医学論文の読み方なら読み方についてしか書かれていない,ということだったのです。
いずれの書籍においても半分くらいは理解できるものの,残りは専門的過ぎてわからないし,そもそもレジデントには不要なレベルのことが多く書かれており,それぞれ購入すると出費がかさむということでした。医学論文関連の書籍を最低限の購入で済ませられれば,その分専門領域の書籍が購入できると言う人もいました。
そこで質問です。皆さんは次のような悩みを感じたことはありませんか?
「これから臨床研修が始まるが,医学論文のことが不安だ」
「医学論文の読み方も書き方も習ったことがない。大丈夫だろうか?」
「抄読会に向けて論文を読んでも内容が頭に入ってこない」
「指導医に論文を書けと言われたが,何をしていいかわからない」
「海外の医学誌に自分の論文を載せたいが,どうすればいいのかわから
ない」
「論文執筆にAIをどう利用するか,そもそも使っていいのかわからない」
本書は,以上のような医学論文に対する悩みを抱える人が最初に読む1冊として設計しました。
たった1本の論文でも医師のキャリアにきわめて有利に働く可能性があること,論文はごく普通の臨床医にとっても大きな武器になりうること,論文を具体的に書くための方法,ChatGPTその他AIを論文作成時に最大限活用する方法などを詳しく解説しました。
特にAIについては,投稿用原稿を容易に生成できる時代になった今でも,必ず守るべき不変の原則があります。安易な論文作成は大きなリスクにつながりうるため,本書ではその点を丁寧に説明し,安全かつ効果的に活用する方法をわかりやすく例示しています。
これまで,所属している米国内科学会日本支部を通じて多くのレジデントや医学生と交流してきました。また,教育の現場でも多くの医学生・研修医と接してきました。その経験を活かし,本書では難しい理屈よりも実践を重視し,ポイントを絞って解説しています。本書は,「レター,ケースレポート,原著論文において最初の1本を最短・最速で医学誌に掲載するための実行マニュアル」です。ぜひ気軽に読み進めて下さい。
指導医の先生方へ
日々の診療と教育に加え,レジデントの論文指導に多くの時間を割いておられる先生方に,深く敬意を表します。指導の現場では,英語以前に「何を,なぜ,この順番で伝えるのか」が整理されていない原稿に向き合い,論理構造そのものから組み立て直す作業に時間を要している先生も多いのではないでしょうか。
近年,AIによる英文作成が普及し,文法的に整った英文は容易に得られるようになりました。一方で,研究の意義や論理展開が十分に整理されないまま,整った英語に覆われた原稿が提出されることもあり,論理の確認や再構築を要する場面が生じ,指導医の負担が必ずしも軽減されていないという状況も起きています。
本書では,AI活用の解説に偏ることなく,レジデントが初稿を書く段階で身につけるべき論文の基本構造,思考の順序,査読者の視点を,原理原則から整理しました。英文を書く前に何を考えるべきかを明確にし,「直す論文」ではなく「議論できる論文」を最初から書けるようになることをめざしています。
本書は,論文指導のたびに「書き方そのもの」を教え直す必要をなくし,指導のスタート地点を揃えるための共通テキストです。医局や施設で用いることで,論文作成における考え方が共有され,指導医とレジデントの間に共通言語が生まれます。その結果,レジデントの初稿の質が底上げされ,論文指導はより効率的で再現性の高いものになります。
AIに親しんでいる方も慎重な立場の方も,レジデントの成長を支えると同時に,医局全体の論文指導を持続可能にするためにもぜひ本書をご活用下さい。