プライマリ・ケアのための 抗菌薬の選び方・使い方
市中感染症診療の《新常識》
目次
第1部 感染症診療の基本的な考え方と抗菌薬適正使用
第1章 感染症診断の基本的な考え方
第2章 感染症治療の基本的な考え方
第3章 抗菌薬適正使用とは
第2部 プライマリ・ケアにおける抗菌薬の使い方
第1章 外来での実践的アプローチ
薬剤耐性の最前線はどこか
抗菌薬のターゲットは何か
感染症診療の原則を「引き算」で考える
原則① 感染臓器の同定
原則② 抗菌薬の要否および選択
原則③ 投与設計・治療期間
第2章 外来で活用すべき抗菌薬
[頻用薬]
アモキシシリン
アモキシシリン・クラブラン酸
セファレキシン
ドキシサイクリン
ST合剤
アジスロマイシン
レボフロキサシン
セフトリアキソン
アミカシン
[代替薬]
代替薬の考え方
バカンピシリン
スルタミシリン
セファクロル
経口第3世代セファロスポリン
クリンダマイシン
第3章 領域別 感染症診療の考え方
[内科]
急性上気道炎
肺炎・気管支炎
インフルエンザ
COVID-19
感染性腸炎
原因不明の発熱
[皮膚科]
丹毒・蜂窩織炎
動物咬傷
[泌尿器科]
急性膀胱炎
再発性膀胱炎
急性腎盂腎炎
急性前立腺炎
性感染症
[耳鼻咽喉科]
急性中耳炎
急性副鼻腔炎
外耳道炎
急性咽頭炎
伝染性単核球症
Killer sore throat
[訪問診療]
誤嚥性肺炎
尿路感染症
褥瘡感染
その他の感染症
第1章 感染症診断の基本的な考え方
第2章 感染症治療の基本的な考え方
第3章 抗菌薬適正使用とは
第2部 プライマリ・ケアにおける抗菌薬の使い方
第1章 外来での実践的アプローチ
薬剤耐性の最前線はどこか
抗菌薬のターゲットは何か
感染症診療の原則を「引き算」で考える
原則① 感染臓器の同定
原則② 抗菌薬の要否および選択
原則③ 投与設計・治療期間
第2章 外来で活用すべき抗菌薬
[頻用薬]
アモキシシリン
アモキシシリン・クラブラン酸
セファレキシン
ドキシサイクリン
ST合剤
アジスロマイシン
レボフロキサシン
セフトリアキソン
アミカシン
[代替薬]
代替薬の考え方
バカンピシリン
スルタミシリン
セファクロル
経口第3世代セファロスポリン
クリンダマイシン
第3章 領域別 感染症診療の考え方
[内科]
急性上気道炎
肺炎・気管支炎
インフルエンザ
COVID-19
感染性腸炎
原因不明の発熱
[皮膚科]
丹毒・蜂窩織炎
動物咬傷
[泌尿器科]
急性膀胱炎
再発性膀胱炎
急性腎盂腎炎
急性前立腺炎
性感染症
[耳鼻咽喉科]
急性中耳炎
急性副鼻腔炎
外耳道炎
急性咽頭炎
伝染性単核球症
Killer sore throat
[訪問診療]
誤嚥性肺炎
尿路感染症
褥瘡感染
その他の感染症
序文
本書は、感染症診療・抗菌薬適正使用について考えるヒントを提供する本です。感染症診療・抗菌薬適正使用に完全無欠・唯一ゼッタイの「正解」はありません。ですが、正解に至る考え方や原則論を懇切丁寧に記載しました。
筆者は、臨床現場では、時空を超えて正しいことは存在しないと考えております。実地医療の現場は大変多様性に富んでいます。患者も人それぞれ十人十色です。教科書や論文に記載されている「正しい」ことが、いつでも、どこでも、そして誰にでも「正解」なのか? 実地医療の現場では、個別の症例に応じた「正しさ」を追求することが必要なのではないかと考えております。
そのような現場でホントウに役立つのは、教科書的な正解の羅列ではなく、時々刻々と変化する病態に応じ、時と場所を選ばずに使え、かつ応用の効く「基本的な考え方」を身につけることです。そのために必要な「考えるヒント」が本書には沢山記載されております。
第1部では、感染症の診断・治療についての基本的な考え方を身につけていただくことに重点を置きました。すべての問題は、それが「問題である」と適切に認識された時点で、すでに解決へと向かっている——この信念のもと、先生方が自力で患者の感染症関連の問題を見つけ出し(=感染症診断)、解決(=感染症治療)へと導くことができるような基本的な考え方を解説しております。
また、近年人類共通の課題となっている薬剤耐性(AMR)の問題についても解説しました。今や薬剤耐性菌の脅威は、病院だけではなくプライマリ・ケアの現場にも大きな影響をもたらしています。そして、抗菌薬使用量の大部分を占めているのが、外来で処方される経口抗菌薬です。薬剤耐性(AMR)問題の解決には、実地医療の現場の先生方の活躍が欠かせない状況です。そのための抗菌薬適正使用の基本的な考え方と、診療報酬上の加算の仕組みについてわかりやすく記載いたしました。
第2部では、感染症診療の基本的な考え方を実地医療の現場で活用しやすい形の原則論としてまとめました。そして、先生方にぜひ自由自在に活用いただきたい厳選された抗菌薬について、実践に役立つ解説を試みました。どうしてその抗菌薬を選択するのか? 先生方が気になる点を中心に薬剤選択の根拠を示しつつ、自然と抗菌薬適正使用につながる使用法を解説しております。
さらに、プライマリ・ケアの場で遭遇する頻度の高い市中感染症を中心に、診療科(内科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、訪問診療)別に解説し、忙しい現場でどのように抗菌薬を選択していくかを中心に現実的なアプローチを提示しました。髙野先生による独創的で実践しやすい抗菌薬治療戦略は、必ずや先生方の感染症診療のレベルアップにつながるものと思います。
最後になりましたが、本書の出版に賛同し、精緻な編集作業を経て世に送り出していただきました日本医事新報社編集部に、著者を代表してお礼を申し上げます。
プライマリ・ケアの現場で診療をされている医師、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の看護師、薬剤師、臨床検査技師、そして感染症診療・抗菌薬適正使用をわかりやすく学びたいすべての方にとって、本書がお役に立てば幸いです。
それでは、感染症診療・抗菌薬適正使用を考えるヒントを探す旅に出かけましょう!
2026年9月 小田智三
筆者は、臨床現場では、時空を超えて正しいことは存在しないと考えております。実地医療の現場は大変多様性に富んでいます。患者も人それぞれ十人十色です。教科書や論文に記載されている「正しい」ことが、いつでも、どこでも、そして誰にでも「正解」なのか? 実地医療の現場では、個別の症例に応じた「正しさ」を追求することが必要なのではないかと考えております。
そのような現場でホントウに役立つのは、教科書的な正解の羅列ではなく、時々刻々と変化する病態に応じ、時と場所を選ばずに使え、かつ応用の効く「基本的な考え方」を身につけることです。そのために必要な「考えるヒント」が本書には沢山記載されております。
第1部では、感染症の診断・治療についての基本的な考え方を身につけていただくことに重点を置きました。すべての問題は、それが「問題である」と適切に認識された時点で、すでに解決へと向かっている——この信念のもと、先生方が自力で患者の感染症関連の問題を見つけ出し(=感染症診断)、解決(=感染症治療)へと導くことができるような基本的な考え方を解説しております。
また、近年人類共通の課題となっている薬剤耐性(AMR)の問題についても解説しました。今や薬剤耐性菌の脅威は、病院だけではなくプライマリ・ケアの現場にも大きな影響をもたらしています。そして、抗菌薬使用量の大部分を占めているのが、外来で処方される経口抗菌薬です。薬剤耐性(AMR)問題の解決には、実地医療の現場の先生方の活躍が欠かせない状況です。そのための抗菌薬適正使用の基本的な考え方と、診療報酬上の加算の仕組みについてわかりやすく記載いたしました。
第2部では、感染症診療の基本的な考え方を実地医療の現場で活用しやすい形の原則論としてまとめました。そして、先生方にぜひ自由自在に活用いただきたい厳選された抗菌薬について、実践に役立つ解説を試みました。どうしてその抗菌薬を選択するのか? 先生方が気になる点を中心に薬剤選択の根拠を示しつつ、自然と抗菌薬適正使用につながる使用法を解説しております。
さらに、プライマリ・ケアの場で遭遇する頻度の高い市中感染症を中心に、診療科(内科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、訪問診療)別に解説し、忙しい現場でどのように抗菌薬を選択していくかを中心に現実的なアプローチを提示しました。髙野先生による独創的で実践しやすい抗菌薬治療戦略は、必ずや先生方の感染症診療のレベルアップにつながるものと思います。
最後になりましたが、本書の出版に賛同し、精緻な編集作業を経て世に送り出していただきました日本医事新報社編集部に、著者を代表してお礼を申し上げます。
プライマリ・ケアの現場で診療をされている医師、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の看護師、薬剤師、臨床検査技師、そして感染症診療・抗菌薬適正使用をわかりやすく学びたいすべての方にとって、本書がお役に立てば幸いです。
それでは、感染症診療・抗菌薬適正使用を考えるヒントを探す旅に出かけましょう!
2026年9月 小田智三