検索

×
絞り込み:
124
カテゴリー
診療科
コーナー
解説文、目次
著者名
シリーズ

若手だから手に取りたい 鏡視下・ロボット胃切除入門

早く教えてもらいたかったコツと技

若手だから手に取りたい 鏡視下・ロボット胃切除入門
既存の書籍や映像教材からは学びにくい「困った時の対処法」「達人の工夫」など、“早く教えてもらいたかったコツと技”が詰まった胃切除テキストの決定版が登場です。
書籍前半では、胃切除に必要な腹腔鏡下手術・ロボット支援手術の術前準備や基本手技、コツ、トレーニングなどを解説。後半では豊富な動画とともに実際の手技を詳述しています。
胃外科領域において腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)の開発や新たな術式確立を主導してきた比企直樹先生の監修のもと、全国のプロフェッショナルが執筆陣として集結。1日でも早く上達したい先生に自信を持っておすすめする一冊です。
既存の書籍や映像教材からは学びにくい「困った時の対処法」「達人の工夫」など、“早く教えてもらいたかったコツと技”が詰まった胃切除テキストの決定版が登場です。
書籍前半では、胃切除に必要な腹腔鏡下手術・ロボット支援手術の術前準備や基本手技、コツ、トレーニングなどを解説。後半では豊富な動画とともに実際の手技を詳述しています。
胃外科領域において腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)の開発や新たな術式確立を主導してきた比企直樹先生の監修のもと、全国のプロフェッショナルが執筆陣として集結。1日でも早く上達したい先生に自信を持っておすすめする一冊です。
監修
比企直樹 (北里大学医学部 上部消化管外科学 主任教授)
編著
鷲尾真理愛 (北里大学医学部 上部消化管外科学)
編著
熊谷厚志 (北里大学医学部 上部消化管外科学 診療教授)
判型B5判 ページ数264 刷色カラー 版数第1版 発行日2026年03月25日 ISBN978-4-7849-0300-9 付録無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) 診療科
紙の書籍
税込14,300

この商品は予約商品となりますので、ご発送は発売後となります。

お気に入りに登録する

目次

1章 憂いなき術前準備を
2章 手術がもっと上手くなる! 基本手技やコツ
1 誰も教えてくれなかった基本手技
コラム 私の止血手技 ①
コラム 私の止血手技 ②
2 常に意識すべき手術の突破口と危険察知
コラム 手術は雰囲気づくり,面づくり
3 知っておこう! ありがちな壁
コラム 手術見学の勧め―最短1日で効果が出る!
「手術動画を見ても上手くできない」を解決する方法
4 備えあれば憂いなし!─ドレーン挿入と合併症管理
5 手術のトリセツ,定型化の意義
6 いつでもできる手術イメトレ
①運針
②マタドール持ち替え
③ナラティブ練習―手術はストーリー
コラム「私はこうしている! 予習・復習」①
コラム「私はこうしている! 予習・復習」②
7 若手こそロボットの時代
①ロボット手術をするにあたっての基本(腹腔鏡とここが違う!)
②エネルギーデバイスを理解せよ
③腹腔鏡・ロボット合同手術(LARCS)
コラム「ロボットからじゃダメですか?」
コラム「ロボットですべてできますか?」
3章 実践手技
1 まずは安全なポート挿入
2 郭清
①腹腔鏡下/ロボット支援下幽門側胃切除術(LDG/RDG)
②腹腔鏡下幽門保存胃切除術(LPPG)
③腹腔鏡下/ロボット支援下胃全摘術(LTG/RTG)
④腹腔鏡下/ロボット支援下噴門側胃切除術(LPG/RPG)
3 再建
①DG B-I( 新三角吻合)
②DG B-I( ART)
③DG B-II
④DG RY
コラム「極小残胃RY」
⑤PPG再建全般
⑥TGリニア
⑦TGサーキュラー
⑧PG観音
⑨PGダブルトラクト

序文

監修者 序文
若手外科医は,誰もが「1日も早く上手くなりたい」「一人前の外科医として認められたい」という強い想いを胸に,日々研修に励んでいることでしょう。多くの教科書を読み漁り,インターネット上に公開されている達人たちの手術ビデオを繰り返し視聴し,その技を自らのものにしようと努力を重ねている姿は容易に想像できます。こうした映像は美しくスムーズで,まるで芸術のように洗練された手技が収められている一方で,実際の臨床現場で頻繁に遭遇する出血や予期せぬトラブルの場面はほとんど取り上げられていません。したがって,若手が本当に知りたい「困ったときの対処法」や「達人ならではの隠れた工夫」に触れる機会は限られているのが現状です。

本書『鏡視下胃切除入門―早く教えてもらいたかったコツと技』は,まさにその不足を補うべく企画されました。日本各地で活躍するエキスパートに執筆をお願いし,通常の教科書やビデオでは得られない実践的な知恵を集めています。止血の具体的な手技,手術見学の心得,さらには術前・術後のイメージトレーニングとしての予習復習法まで幅広く言及されており,まるで頼れる先輩外科医が隣で親切に教えてくれるかのような内容となっています。

加えて近年, 胃外科領域にもロボット支援手術が急速に導入されつつあります。その新しい時代に備え,本書では若手が知っておくべき基礎知識や心構えについても詳しく解説しています。後半では実践的な手技に焦点を当て,郭清や再建といった重要な局面ごとに,具体的なコツと技を丁寧に紹介しています。さらに各項には理解を助けるビデオも添付されており,文字情報だけでは伝わりにくいポイントを視覚的に補強する工夫がなされています。

本書はタイトルの通り,若手外科医が通常のビデオや教科書からは学びにくい「早く教えてもらいたかったコツと技」を効率的に習得できる,きわめてユニークな入門書です。これを手に取ることで,読者は単なる知識の習得にとどまらず,実際の臨床現場で即座に役立つ実践力を身につけることができるでしょう。

2026年2月
北里大学上部消化管外科 主任教授
比企直樹


編者 序文
外科医療は今,様々な課題を抱えています。働き方,教育のあり方,患者背景の複雑化,技術の高度化,そしてなり手不足。議論すべきことは山ほどありますが,外科医療を支え続けるために欠かせないのは,確かな手術です。確かな手術の核心となる“考え方”をいかに共有し,次の世代につないでいくかが,これまで以上に重要になっていると感じています。 私はこれまで,多くの優れた指導者とトレイニーに恵まれてきました。

術中の指導者からの一言をきっかけに,トレイニーが自らの手で展開を変えることができる。すると,霧が晴れるように一気に術野が開き,自分で状況を打開できたという達成感と修得の確信が,表情にはっきりと表れる——私はそんな瞬間を何度も目にしてきました。

繰り返し投げかけられた言葉は,やがて習慣となり,気づけば外科医の一部になります。

比企先生がかつて医局員に送った「手術は頭でするものです」という一文も,私の中に深く刻まれている言葉のひとつです。私自身の脳内には今も「裏を取らずに切るのは負け」「左手8割」「膵臓は絶対触らない」といった多くの言葉が刻まれており,本書では,こうした言葉の数々を章や節の見出しとして随所に散りばめました。

本書を編むにあたり,私は日本中の若手外科医に,こうした“言葉のストック”を届けたいと強く思いました。執筆者の先生方が長年の臨床で培い,ご自身を支えてきた言葉や考え方が本書には詰まっています。それらはきっと, 読者の皆さんが手術室で迷ったとき,あるいは成長の壁にぶつかったとき,次の一手を選ぶための確かな支えとなるはずです。

この教科書が,若手外科医にとって「外科医としての自分の軸をつくる言葉」や「明日の手術に一歩踏み出す勇気」の源となれば,編者としてこれほどうれしいことはありません。

最後に,本書の企画段階から助言を下さり,何度も議論を重ねて下さったがん研有明病院の速水先生,執筆をご快諾下さった著者の先生方,長期間の編集作業を支えて下さった北里大学上部消化管外科の先生方,そして不慣れな編集作業に根気強くお付き合い下さった編集部の磯辺様に深く感謝申し上げます。

また,私が編者として名前を出すことに迷い続けていた時期に背中を押し,この役割を託して下さった比企先生,そして静かに支えて下さった熊谷先生に,心より感謝いたします。

2026年2月
北里大学 上部消化管外科
鷲尾真理愛