若手医師のための抗血栓薬処方ノート
何を選ぶ・どう使う
AFIRE研究者たちが示す,実臨床で使える判断の実際
目次
【基礎知識 編】
1章 「血栓」を理解するための基礎知識
1 血小板再整理
2 凝固系再整理
3 線溶系再整理
2章 抗凝固薬の種類と立ち位置
3章 抗血小板薬の種類と立ち位置
4章 血栓溶解薬の使い方
【処方の実際 編】
5章 病棟で抗血栓薬はこう使う
6章 周術期における抗血栓薬の使い方
7章 一次予防・二次予防としての抗凝固薬の使い方
8章 抗血小板療法の最新エビデンスと一次・二次予防における使い方
9章 高齢者への抗血栓薬の使い方
10章 妊婦・授乳婦などへの抗血栓薬の使い方
11章 併存症を持つ患者への抗血栓薬の使い方
12章 副作用対策とトラブルシューティング
13章 循環器領域の新たな抗血栓薬の展望―凝固第Ⅺ因子阻害薬を中心に
1章 「血栓」を理解するための基礎知識
1 血小板再整理
2 凝固系再整理
3 線溶系再整理
2章 抗凝固薬の種類と立ち位置
3章 抗血小板薬の種類と立ち位置
4章 血栓溶解薬の使い方
【処方の実際 編】
5章 病棟で抗血栓薬はこう使う
6章 周術期における抗血栓薬の使い方
7章 一次予防・二次予防としての抗凝固薬の使い方
8章 抗血小板療法の最新エビデンスと一次・二次予防における使い方
9章 高齢者への抗血栓薬の使い方
10章 妊婦・授乳婦などへの抗血栓薬の使い方
11章 併存症を持つ患者への抗血栓薬の使い方
12章 副作用対策とトラブルシューティング
13章 循環器領域の新たな抗血栓薬の展望―凝固第Ⅺ因子阻害薬を中心に
序文
本書「若手医師のための抗血栓薬処方ノート― 何を選ぶ・どう使う」は,初期研修医,循環器専攻医,一般内科医,そして若手循環器医の皆さんを主な対象として企画された実践的ハンドブックです。
抗血栓療法は循環器診療の根幹を支える治療であり,抗血小板療法,抗凝固療法,血栓溶解療法はいずれも循環器疾患診療において極めて重要な役割を担っています。一方で近年,その選択肢は急速に増加し,適応や投与期間,薬剤の使い分けはますます複雑化しています。さらに高齢化の進行に伴い,虚血イベント抑制のみならず,「いかに出血を防ぐか」という視点が極めて重要な時代となりました。実臨床では,「ガイドラインを読んでも,実際にはどう使えばよいのか迷う」という場面を,多くの若手医師が経験しているのではないでしょうか。
本書は,そのような日常診療における“迷い”に寄り添うことを目的としています。単なる知識の整理ではなく,「どの患者に,何を,どのように使うか」という臨床判断を重視し,ガイドラインのエッセンスに加えて,現場で役立つpractical tipsをできる限り盛り込みました。救急外来,CCU,カテーテル室,病棟,外来といった実際の診療現場で,本書を開き,役立てていただけることを願っています。
本書では,国際的エビデンスに加え,日本から発信された臨床研究の知見も重視しました。2019年にNew England Journal of Medicine誌に掲載されたAFIRE試験は,心房細動と安定冠動脈疾患を有する患者における抗血栓療法のあり方に大きなインパクトを与えました。日本の臨床現場から生み出されたエビデンスが,世界の診療に重要な示唆を与える時代となっています。本書では,AFIRE研究に携わった研究者を中心に,それぞれの専門領域における経験と知見を持ち寄り,実践に直結する内容をわかりやすく解説しました。 抗血栓療法は「正解を暗記する学問」ではなく,「患者ごとのリスクとベネフィットを考え続ける医療」です。本書が若い先生方にとって,日々の診療判断を支える1冊となり,より良い患者診療につながることを心より願っています。
2026年5月
編集者代表・AFIRE研究責任者
東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野教授
安田 聡
抗血栓療法は循環器診療の根幹を支える治療であり,抗血小板療法,抗凝固療法,血栓溶解療法はいずれも循環器疾患診療において極めて重要な役割を担っています。一方で近年,その選択肢は急速に増加し,適応や投与期間,薬剤の使い分けはますます複雑化しています。さらに高齢化の進行に伴い,虚血イベント抑制のみならず,「いかに出血を防ぐか」という視点が極めて重要な時代となりました。実臨床では,「ガイドラインを読んでも,実際にはどう使えばよいのか迷う」という場面を,多くの若手医師が経験しているのではないでしょうか。
本書は,そのような日常診療における“迷い”に寄り添うことを目的としています。単なる知識の整理ではなく,「どの患者に,何を,どのように使うか」という臨床判断を重視し,ガイドラインのエッセンスに加えて,現場で役立つpractical tipsをできる限り盛り込みました。救急外来,CCU,カテーテル室,病棟,外来といった実際の診療現場で,本書を開き,役立てていただけることを願っています。
本書では,国際的エビデンスに加え,日本から発信された臨床研究の知見も重視しました。2019年にNew England Journal of Medicine誌に掲載されたAFIRE試験は,心房細動と安定冠動脈疾患を有する患者における抗血栓療法のあり方に大きなインパクトを与えました。日本の臨床現場から生み出されたエビデンスが,世界の診療に重要な示唆を与える時代となっています。本書では,AFIRE研究に携わった研究者を中心に,それぞれの専門領域における経験と知見を持ち寄り,実践に直結する内容をわかりやすく解説しました。 抗血栓療法は「正解を暗記する学問」ではなく,「患者ごとのリスクとベネフィットを考え続ける医療」です。本書が若い先生方にとって,日々の診療判断を支える1冊となり,より良い患者診療につながることを心より願っています。
2026年5月
編集者代表・AFIRE研究責任者
東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野教授
安田 聡