動画で学ぶ消化管エコー
~画像解析から診断へ~
目次
1章 消化管エコー総論
2章 各論
File 01 腹痛を訴える76 歳男性
File 02 下腹部痛,冷汗,軟便,血便を経験した46 歳女性
File 03 腹痛,血便を訴える85 歳女性─ 左側結腸の壁肥厚をエコーでとらえる ─
File 04 血便を訴える20 歳男性
File 05 真夏の腹痛,血便を伴う下痢18 歳男性
File 06 腹痛を主訴に救急搬送された43 歳男性
File 07 発熱と腹痛を訴えた14 歳女児
File 08 心窩部痛を訴える71 歳男性─ 空腹時心窩部痛と食後の心窩部不快感 ─
File 09 急激に発症する上腹部腹痛 ─ 34 歳男性 ─
File 10 左下腹部痛を訴える52 歳男性
File 11 上腹部痛を訴える34 歳男性
File 12 心窩部痛を訴える66 歳男性
File 13 胃痛,胸焼け,食欲不振を訴える63 歳女性
File 14 腹痛を訴える64 歳女性
File 15 腹痛・嘔吐を訴える33 歳男性
File 16 心窩部痛ののち下腹部痛を訴える12 歳男児
File 17 腹痛を訴える4 歳女児
File 18 嘔吐を訴える82 歳男性
File 19 3カ月前から続く食後の臍部痛と嘔吐を訴える67歳女性
File 20 便秘,血便を訴える51 歳女性
File 21 全身倦怠感,発熱,水様性下痢を訴える70 歳男性
File 22 嘔気,下痢を訴える26 歳男性
File 23 繰り返す腹痛を訴える64 歳男性
File 24 上腹部痛を訴える18 歳男性
File 25 腹痛,下痢を訴える24 歳女性
File 26 腹痛を訴える82 歳男性
2章 各論
File 01 腹痛を訴える76 歳男性
File 02 下腹部痛,冷汗,軟便,血便を経験した46 歳女性
File 03 腹痛,血便を訴える85 歳女性─ 左側結腸の壁肥厚をエコーでとらえる ─
File 04 血便を訴える20 歳男性
File 05 真夏の腹痛,血便を伴う下痢18 歳男性
File 06 腹痛を主訴に救急搬送された43 歳男性
File 07 発熱と腹痛を訴えた14 歳女児
File 08 心窩部痛を訴える71 歳男性─ 空腹時心窩部痛と食後の心窩部不快感 ─
File 09 急激に発症する上腹部腹痛 ─ 34 歳男性 ─
File 10 左下腹部痛を訴える52 歳男性
File 11 上腹部痛を訴える34 歳男性
File 12 心窩部痛を訴える66 歳男性
File 13 胃痛,胸焼け,食欲不振を訴える63 歳女性
File 14 腹痛を訴える64 歳女性
File 15 腹痛・嘔吐を訴える33 歳男性
File 16 心窩部痛ののち下腹部痛を訴える12 歳男児
File 17 腹痛を訴える4 歳女児
File 18 嘔吐を訴える82 歳男性
File 19 3カ月前から続く食後の臍部痛と嘔吐を訴える67歳女性
File 20 便秘,血便を訴える51 歳女性
File 21 全身倦怠感,発熱,水様性下痢を訴える70 歳男性
File 22 嘔気,下痢を訴える26 歳男性
File 23 繰り返す腹痛を訴える64 歳男性
File 24 上腹部痛を訴える18 歳男性
File 25 腹痛,下痢を訴える24 歳女性
File 26 腹痛を訴える82 歳男性
序文
日本医事新報に連載されていた「消化管エコー動画読影トレーニング」ですが,幸い読者の先生方から好評を頂き,書籍化して頂けることになりました。大学卒業以来,最新の知識を得るための必読書であった日本医事新報ですが,その伝統ある株式会社日本医事新報社から自分が書籍を出版するとは当時夢にも思っておりませんでしたので感慨深いものがあります。
本書のタイトルである消化管のエコーですが,何を隠そう私自身は40年前からその有用性を実感し実践と研究を続けています。特に急性腹症の診断には大きな武器となることを自ら検証し,活用してきました。「是非この素晴らしいモダリティを全国に広めたい!」と思い立ち,意気揚々と学会で発表致しましたが,「エコーで消化管が見えるわけがない」という非常に根強い固定観念(あえて偏見と呼ばせて頂きます)により,台風並みに強い逆風の中で少しずつ前進してきたというのが正しいかも知れません。一方「エコーでも消化管は見えるのでは?」という概念が少しずつではありますが(特に日々エコーを実践している検査技師の間で)浸透し,さらにヨーロッパなどでIBD(炎症性腸疾患)に対するエコーの応用が定着するにつれ,わが国でもようやく消化管のエコーが市民権を得てきたと感じています。逆風の中背中を押して頂いた恩師である故・末永健二先生(元公立三次中央病院院長)ならびに春間賢先生(前川崎医科大学消化器内科教授)に紙面をお借りして改めてお礼申し上げる次第です。
現在わが国での断層診断の中心はCTであることは論を待ちません。客観性や広い描出範囲,被検者の体格にさほど左右されないことなどCTにはエコーにない多くの利点があります。一方でエコーには良く言われる簡便性や非侵襲性だけでなく,CTにない高い空間的時間的分解能があり,エコーならではの診断も可能です。私の持論は「CTで事足りるならそれでかまわない,ただより詳細で正確な診断を求めるなら必ずエコーが必要になる」です。一般的には「エコーはやってもやらなくても良いスクリーニング法」として認識されていますが,多種多様な消化管疾患をエコーで診断してきた私にとってむしろエコーは精密画像診断法として位置づけられています。
本書では各種消化管疾患の代表的症例の超音波像を動画で提示し,解析のポイントを丁寧に解説しています。まずは各疾患のパターンを右脳に(?)取り込んで頂き,その理論的解析を左脳で習得して頂ければ幸いです。最初からじっくり読み込んで頂いてもいいですし,類似した疾患に遭遇された際にレファランスとしてツマミ読みして頂いても構いません。読後は必ずや先生方のお役に立てると信じておりますし,何より「ちょっとエコーで見てみようかな」と思って頂ければ私にとって非常に喜ばしいことであり,いずれはわが国の消化管疾患の診療におけるパラダイムシフトが生まれることを夢見ております。では,消化管エコーの世界を存分にお楽しみ下さい。
本書のタイトルである消化管のエコーですが,何を隠そう私自身は40年前からその有用性を実感し実践と研究を続けています。特に急性腹症の診断には大きな武器となることを自ら検証し,活用してきました。「是非この素晴らしいモダリティを全国に広めたい!」と思い立ち,意気揚々と学会で発表致しましたが,「エコーで消化管が見えるわけがない」という非常に根強い固定観念(あえて偏見と呼ばせて頂きます)により,台風並みに強い逆風の中で少しずつ前進してきたというのが正しいかも知れません。一方「エコーでも消化管は見えるのでは?」という概念が少しずつではありますが(特に日々エコーを実践している検査技師の間で)浸透し,さらにヨーロッパなどでIBD(炎症性腸疾患)に対するエコーの応用が定着するにつれ,わが国でもようやく消化管のエコーが市民権を得てきたと感じています。逆風の中背中を押して頂いた恩師である故・末永健二先生(元公立三次中央病院院長)ならびに春間賢先生(前川崎医科大学消化器内科教授)に紙面をお借りして改めてお礼申し上げる次第です。
現在わが国での断層診断の中心はCTであることは論を待ちません。客観性や広い描出範囲,被検者の体格にさほど左右されないことなどCTにはエコーにない多くの利点があります。一方でエコーには良く言われる簡便性や非侵襲性だけでなく,CTにない高い空間的時間的分解能があり,エコーならではの診断も可能です。私の持論は「CTで事足りるならそれでかまわない,ただより詳細で正確な診断を求めるなら必ずエコーが必要になる」です。一般的には「エコーはやってもやらなくても良いスクリーニング法」として認識されていますが,多種多様な消化管疾患をエコーで診断してきた私にとってむしろエコーは精密画像診断法として位置づけられています。
本書では各種消化管疾患の代表的症例の超音波像を動画で提示し,解析のポイントを丁寧に解説しています。まずは各疾患のパターンを右脳に(?)取り込んで頂き,その理論的解析を左脳で習得して頂ければ幸いです。最初からじっくり読み込んで頂いてもいいですし,類似した疾患に遭遇された際にレファランスとしてツマミ読みして頂いても構いません。読後は必ずや先生方のお役に立てると信じておりますし,何より「ちょっとエコーで見てみようかな」と思って頂ければ私にとって非常に喜ばしいことであり,いずれはわが国の消化管疾患の診療におけるパラダイムシフトが生まれることを夢見ております。では,消化管エコーの世界を存分にお楽しみ下さい。