エマージェンシーIVRパーフェクトガイド
【動画55本を含む電子版付】
血管解剖とカテーテルの職人技を、徹底的に言語化!
目次
総 論
1. 安全な穿刺方法(遠田 譲,土谷飛鳥)
2. IVRのための画像読影
①すべては造影CTの読影から始まる(関口達也,土谷飛鳥)
コラム① “interventional radiology”はIVR? それともIR?/TAEは何の略?(堤 悠介)
②仮想透視画像(田中善啓)
3. 治療計画(土谷飛鳥)
4. カテーテル,ガイドワイヤの種類と操作方法(土谷飛鳥)
5. 基本的な塞栓の考え方(土谷飛鳥)
コラム② IVRのシミュレーショントレーニング (堤 悠介)
6. 基本的なデバイス操作と血管確保(土谷飛鳥)
7. 主要血管の解剖
①大動脈弓(頭部血管3分枝)(蘆田浩一)
コラム③ bovine aortic arch(蘆田浩一)
②鎖骨下動脈(甲状頸動脈,肋頸動脈)(蘆田浩一)
コラム④ 上部頸部動脈吻合(椎骨動脈との吻合)(蘆田浩一)
コラム⑤ scapular anastomosis(蘆田浩一)
③肺動脈(井上政則)
④腹部大動脈(土谷飛鳥)
コラム⑥ EVERとTEVER(川原有貴,千葉義郎)
⑤腹腔動脈と上腸間膜動脈(舩越 拓)
⑥腎動脈(石上耕司)
8. 主要血管の確保手技
①大動脈弓(頭部血管3分枝)(蘆田浩一)
コラム⑦ 橈骨動脈アプローチの際の血管形態異常(蘆田浩一)
②鎖骨下動脈(甲状頸動脈,肋頸動脈)(蘆田浩一)
③肺動脈(井上政則)
④大動脈分岐部(土谷飛鳥)
⑤腹腔動脈と上腸間膜動脈(舩越 拓)
⑥腎動脈(石上耕司)
9. 主要血管確保における合併症とその対策(遠田 譲)
10. 被曝管理(遠田 譲)
各 論
Ⅰ. 頭頸部
1 口腔内出血(蘆田浩一)
コラム⑧ ロードマップ—呼吸移動のない部位でのアプリケーション—(蘆田浩一)
2 鼻出血(蘆田浩一)
Ⅱ. 胸部
1 喀血(塚田実郎,井上政則)
コラム⑨ 喀血(切士紗織)
2 胸壁動脈損傷(塚田実郎,井上政則)
Ⅲ. 腹部・骨盤
1 肝損傷(土谷飛鳥)
コラム⑩ Hybrid ER System(HERS)で外傷患者を救え—放射線科としての役割—(座古竜世,横山太郎,近藤浩史)
2 肝細胞癌破裂(横山太郎,近藤浩史)
3 脾臓損傷(土谷飛鳥)
4 上部消化管出血(胃部)(山田謙太郎)
5 上部消化管出血(十二指腸部)(舩越 拓)
6 分節性動脈中膜融解(SAM)(近藤浩史)
7 特発性後腹膜(腹直筋)出血(土谷飛鳥)
8 下部消化管出血(大腸)(舩越 拓)
9 上腸間膜動脈(SMA)塞栓症(土谷飛鳥)
10 腎臓外傷(石上耕司)
11 腰動脈損傷(石上耕司)
12 REBOA(石上耕司)
13 骨盤骨折(内腸骨動脈)(土谷飛鳥)
Ⅳ. 肺塞栓症/深部静脈血栓症 下大静脈(IVC)フィルター留置と回収(川原有貴,千葉義郎)
V. その他
1 ヘパリン使用中心循環系ステントグラフト(山本真由)
2 血管内異物(井上政則)
コラム⑪ エビデンスを調べるには—文献検索の基本—(堤 悠介)
索引
1. 安全な穿刺方法(遠田 譲,土谷飛鳥)
2. IVRのための画像読影
①すべては造影CTの読影から始まる(関口達也,土谷飛鳥)
コラム① “interventional radiology”はIVR? それともIR?/TAEは何の略?(堤 悠介)
②仮想透視画像(田中善啓)
3. 治療計画(土谷飛鳥)
4. カテーテル,ガイドワイヤの種類と操作方法(土谷飛鳥)
5. 基本的な塞栓の考え方(土谷飛鳥)
コラム② IVRのシミュレーショントレーニング (堤 悠介)
6. 基本的なデバイス操作と血管確保(土谷飛鳥)
7. 主要血管の解剖
①大動脈弓(頭部血管3分枝)(蘆田浩一)
コラム③ bovine aortic arch(蘆田浩一)
②鎖骨下動脈(甲状頸動脈,肋頸動脈)(蘆田浩一)
コラム④ 上部頸部動脈吻合(椎骨動脈との吻合)(蘆田浩一)
コラム⑤ scapular anastomosis(蘆田浩一)
③肺動脈(井上政則)
④腹部大動脈(土谷飛鳥)
コラム⑥ EVERとTEVER(川原有貴,千葉義郎)
⑤腹腔動脈と上腸間膜動脈(舩越 拓)
⑥腎動脈(石上耕司)
8. 主要血管の確保手技
①大動脈弓(頭部血管3分枝)(蘆田浩一)
コラム⑦ 橈骨動脈アプローチの際の血管形態異常(蘆田浩一)
②鎖骨下動脈(甲状頸動脈,肋頸動脈)(蘆田浩一)
③肺動脈(井上政則)
④大動脈分岐部(土谷飛鳥)
⑤腹腔動脈と上腸間膜動脈(舩越 拓)
⑥腎動脈(石上耕司)
9. 主要血管確保における合併症とその対策(遠田 譲)
10. 被曝管理(遠田 譲)
各 論
Ⅰ. 頭頸部
1 口腔内出血(蘆田浩一)
コラム⑧ ロードマップ—呼吸移動のない部位でのアプリケーション—(蘆田浩一)
2 鼻出血(蘆田浩一)
Ⅱ. 胸部
1 喀血(塚田実郎,井上政則)
コラム⑨ 喀血(切士紗織)
2 胸壁動脈損傷(塚田実郎,井上政則)
Ⅲ. 腹部・骨盤
1 肝損傷(土谷飛鳥)
コラム⑩ Hybrid ER System(HERS)で外傷患者を救え—放射線科としての役割—(座古竜世,横山太郎,近藤浩史)
2 肝細胞癌破裂(横山太郎,近藤浩史)
3 脾臓損傷(土谷飛鳥)
4 上部消化管出血(胃部)(山田謙太郎)
5 上部消化管出血(十二指腸部)(舩越 拓)
6 分節性動脈中膜融解(SAM)(近藤浩史)
7 特発性後腹膜(腹直筋)出血(土谷飛鳥)
8 下部消化管出血(大腸)(舩越 拓)
9 上腸間膜動脈(SMA)塞栓症(土谷飛鳥)
10 腎臓外傷(石上耕司)
11 腰動脈損傷(石上耕司)
12 REBOA(石上耕司)
13 骨盤骨折(内腸骨動脈)(土谷飛鳥)
Ⅳ. 肺塞栓症/深部静脈血栓症 下大静脈(IVC)フィルター留置と回収(川原有貴,千葉義郎)
V. その他
1 ヘパリン使用中心循環系ステントグラフト(山本真由)
2 血管内異物(井上政則)
コラム⑪ エビデンスを調べるには—文献検索の基本—(堤 悠介)
索引
序文
深夜の救急外来で,目の前の患者さんが出血性ショックに陥っている。造影CTで出血源を同定し,IVRの適応と判断した。しかし,カテーテル室に入ってから,「この血管,どうやって確保するんだっけ?」「このデバイス,何Frを選べばいいんだ?」「ガイドワイヤが進まない,どう対処すればいい?」 ──そんな経験はありませんか?
本書は,まさにそのような状況にある若手救急医・若手医師のために執筆されました。ベテラン医師が当たり前のようにやっている手の動き,頭の中で考えていること,そして現場で使っているデバイスの商品名やサイズまで,すべてを言語化・視覚化した実践的マニュアルです。
本書の大きな特徴は,徹底的な血管解剖と職人の技の言語化です。どんなに優れたカテーテル技術を持っていても,術前の造影CT読影が不十分であれば,出血源を見逃し,不適切な血管にアプローチし,時間を浪費することになります。逆に,造影CTを正確に読影し,出血源,流入血管,解剖学的変異を把握していれば,手技はスムーズに進み,患者さんの救命率は格段に向上します。
そのため本書では,局所解剖,様々な解剖学的変異,危険な吻合を,豊富なイラストで視覚的に理解できるようにしました。「なぜこの血管を確保するのか」という理論的背景を理解することが,手技の確実性を高めます。そして,「押す」「引く」「回す」「引きながら回す」といったカテーテル操作の基本的な手の動きを,言葉と連続画像で表現しました。ベテランが無意識にやっている「「血管の気持ち」「カテーテルの気持ち」になる」という感覚を,できる限り言葉にしています。読者はまるで「隣に指導医がいる」ように感じることでしょう。
第一部:総論では,安全な穿刺方法,画像読影,治療計画の立案,カテーテル・ガイドワイヤの基本的扱い方,そして主要血管の解剖と確保手技を網羅しています。合併症への対策,被曝管理,IVR体制の構築を扱います。さらに応用として,反転している血管の確保方法など,より高度で特殊な血管への対応も扱います。
第二部:各論では,鼻出血,喀血,外傷性出血,消化管出血,骨盤骨折,肺塞栓症など,遭遇頻度が高く致死率の高い疾患について,造影CT読影のポイント,治療戦略,具体的な手技の手順を段階的に解説しています。
IVRは理論です。その理論を理解し,基本に忠実に,安全に実践することで,目の前の患者さんの命を救うことができます。本書が,そのための一助となれば,これ以上の喜びはありません。
2026年1月
編者一同
本書は,まさにそのような状況にある若手救急医・若手医師のために執筆されました。ベテラン医師が当たり前のようにやっている手の動き,頭の中で考えていること,そして現場で使っているデバイスの商品名やサイズまで,すべてを言語化・視覚化した実践的マニュアルです。
本書の大きな特徴は,徹底的な血管解剖と職人の技の言語化です。どんなに優れたカテーテル技術を持っていても,術前の造影CT読影が不十分であれば,出血源を見逃し,不適切な血管にアプローチし,時間を浪費することになります。逆に,造影CTを正確に読影し,出血源,流入血管,解剖学的変異を把握していれば,手技はスムーズに進み,患者さんの救命率は格段に向上します。
そのため本書では,局所解剖,様々な解剖学的変異,危険な吻合を,豊富なイラストで視覚的に理解できるようにしました。「なぜこの血管を確保するのか」という理論的背景を理解することが,手技の確実性を高めます。そして,「押す」「引く」「回す」「引きながら回す」といったカテーテル操作の基本的な手の動きを,言葉と連続画像で表現しました。ベテランが無意識にやっている「「血管の気持ち」「カテーテルの気持ち」になる」という感覚を,できる限り言葉にしています。読者はまるで「隣に指導医がいる」ように感じることでしょう。
第一部:総論では,安全な穿刺方法,画像読影,治療計画の立案,カテーテル・ガイドワイヤの基本的扱い方,そして主要血管の解剖と確保手技を網羅しています。合併症への対策,被曝管理,IVR体制の構築を扱います。さらに応用として,反転している血管の確保方法など,より高度で特殊な血管への対応も扱います。
第二部:各論では,鼻出血,喀血,外傷性出血,消化管出血,骨盤骨折,肺塞栓症など,遭遇頻度が高く致死率の高い疾患について,造影CT読影のポイント,治療戦略,具体的な手技の手順を段階的に解説しています。
IVRは理論です。その理論を理解し,基本に忠実に,安全に実践することで,目の前の患者さんの命を救うことができます。本書が,そのための一助となれば,これ以上の喜びはありません。
2026年1月
編者一同