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査読突破思考でAI生成ドラフトを磨き、アクセプトされる原稿へ導く

生成AI時代の症例報告編集術

ポスト・エディティングの具体的ノウハウを伝える,AI時代の英文症例報告作成の体系的実践書

生成AI時代の症例報告編集術

●岩田健太郎先生(神戸大学医学研究科感染治療学分野教授)ご推薦!
「書く」と「アクセプト」の間を最短化するAI
●AI英文を査読通過レベルに磨き上げる考え方が理解できます。そのためのプロンプトについても詳述。
●「AIが生成した英文は最終的には著者の加筆修正が必要」というのはわかるが,具体的にどうしたら?という方におすすめです。科学的洗練(SR)の具体的ノウハウがわかります。
●多くの論文アクセプトをサポートしてきた著者が,査読突破思考を伝授。
●効率はAIに任せ,説得力は人間が宿す「ハイブリッド執筆術」を身につけてアクセプトを勝ち取って下さい。

●岩田健太郎先生(神戸大学医学研究科感染治療学分野教授)ご推薦!
「書く」と「アクセプト」の間を最短化するAI
●AI英文を査読通過レベルに磨き上げる考え方が理解できます。そのためのプロンプトについても詳述。
●「AIが生成した英文は最終的には著者の加筆修正が必要」というのはわかるが,具体的にどうしたら?という方におすすめです。科学的洗練(SR)の具体的ノウハウがわかります。
●多くの論文アクセプトをサポートしてきた著者が,査読突破思考を伝授。
●効率はAIに任せ,説得力は人間が宿す「ハイブリッド執筆術」を身につけてアクセプトを勝ち取って下さい。

著
市堰 肇 (ジャパンケアコンサルタンツCEO,米国内科学会上級会員)
判型A5判 ページ数336 刷色2色刷 版数第1版 発行日2026年11月22日 ISBN978-4-7849-6026-2 付録無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) 診療科
紙の書籍
税込4,400円

この商品は予約商品となりますので、ご発送は発売後となります。

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目次

序 章
1.生成AI時代の症例報告─「書く」から「編集」への転換
2.AIは書くツールではなくSRのためのドラフト作成ツールである
3.本書の目的と使い方
〔column 1〕なぜ「ポストエディット(MTPE)」ではないのか?

第1章 編集者・査読者は症例報告の何を評価しているのか
1.アクセプトされる症例報告に必要な視点
2.Reject Letterの読み解き方
〔column 2〕CAREガイドラインと実際の査読の違い

第2章 AI英文の特徴と限界
1.なぜそのままではアクセプトされないのか
2.実例:形式は整っているのに受理されない原稿
〔column 3〕AI時代に重要なのは編集力

第3章 学術論文精緻化の思考設計
1.SRは修正ではなく科学的主張を設計する編集プロセスである
2.SRの判断軸─3つの原則
3.Before/After:AIが書いた経過の記録を臨床的な記述へ
4.SR 4階層モデルの全体像
5.SR 4階層モデルを用いた学術論文精緻化具体例
〔column 4〕AI時代の医学論文教育をどう再設計するか─鍵を握る編集能力

第4章 AI原稿を論文に仕上げるSR実践
1.AI原稿精緻化の手順
2.科学的洗練(SR)の理解を深める─正確性(Grammar Layer)
3.SRの理解を深める─情報の重み(Information Weight Layer)
4.SRの理解を深める─論理構造(Logic Flow Layer)
5.SRの理解を深める─臨床的意義(Clinical Meaning Layer)
6.レイヤー別SRの実践
7.論文精度・効率性を高める執筆の型
8.査読コメントへの対応
9.症例報告作成・投稿時にAIを使用する際の注意事項
〔column 5〕タイトルのSR

第5章 投稿先ジャーナルに合わせた編集戦略
1.投稿戦略とジャーナル選択の考え方
2.ケースレポート専門誌の3分類と編集戦略
3.Abstract編集の考え方
4.ジャーナル別Introduction設計法
5.Case Presentationの最適化戦略
6.Discussionの実践的アプローチ
7.カバーレターの書きわけ
〔column 6〕本書からのメッセージ

索引

序文

はじめに
─AIを活用して症例報告を最短で通したいレジデント・若手医師の皆さんへ─

AI英文をそのまま投稿して,リジェクトされていませんか?

「症例報告をAIで作成したが,どうすればアクセプトされるのか?」
最近,よく聞かれる質問です。次のようなものもあります。

「AIで英文生成してネイティブチェックまで受けたのに,リジェクトされた。なぜ?」
「もっと上位の医学誌に載せたかったのに,結局◯◯にしか通らなかった。なぜ?」

皆さんも以上のような疑問を感じたことはありませんか?
本書は,これらの疑問に明確に回答し,レジデント,若手医師,さらには,よりレベルの高いジャーナルに症例報告の投稿を考えている人を対象に,AI英文を査読通過レベルに磨き上げる方法について解説しました。
近年,生成AIの登場により,英語で文章をつくるハードルは劇的に下がりました。しかし,英語を書く苦労は減ったものの,同時に新たな課題も生まれています。それは,英文自体は正しいのにアクセプトに至らず,対応に悩む人が増えていることです。すなわち,「AIで書けること」と「査読に通ること」の間には,依然として大きな隔たりが存在しているということです。
実はこの問題は,いかなるプロンプトで英文を生成したとしても避けて通ることはできません。なぜなら,AIは標準的な表現を生成することには長けていますが,目の前の症例がもつ唯一無二の臨床的意義,査読者を納得させる緻密な論理,そして科学者としての誠実なニュアンスまでは十分に制御しきれないからです。その結果,一見よく書けているのにリジェクトされてしまうか,本来は著者が望んでいない査読の甘いジャーナルにしか掲載されない状況が生じているのです。
これまで多くのAI活用本は「プロンプトの書き方」に重点を置いてきました。しかし,実際に査読を通る論文を作成するには,どのようにAIが出力した文章を編集し,著者の臨床的判断を反映させるかが何より重要です。

そこで本書は,AIが生成した英文を査読に耐えうる症例報告へと仕上げるための具体的な方法─いわゆる学術論文精緻化(Scientific Manuscript Refinement:SMR)の実践を体系的に解説します。

本書は,英文校正や文法チェックを指南するものでも,AIの操作マニュアルでもありません。読者が,自らの症例を適切な構成で提示し,査読者に伝わる形で論じ,最終的に掲載に値する報告として完成させることを目的とした実践テキストです。
なお,「どのような症例が論文化できるのか」「症例報告の構成と作成法」「症例報告投稿先の選び方」「症例報告のカバーレター」「AIで症例報告を作成する際の注意事項」「AI使用時の個人情報保護と倫理」などは,前著『レジデントのための医学論文オールインワン』にて詳述しています。本書では,前著と重複することのないよう,ターゲットジャーナルの査読を通すための執筆・編集技術,症例報告が最短でアクセプトされるためのジャーナル選定と書きわけ方に焦点を絞っています。
国際学会では既に,医学論文ライティングのステージは,AIをどう使うかという操作の時代から,AIが生成した英文を医師としてどう責任をもって昇華させるかというSMRの時代へと移行しています。ターゲットジャーナルにアクセプトされるためには,この流れに乗り遅れてはいけません。
本書で解説するSMRの技術は,レターや原著論文にもそのまま応用できる,生成AI時代の普遍的なスキルです。生成AI時代に差がつくのは,書く力だけではなく,考え,検証し,編集する力です。

また,本書は,症例報告執筆経験のある人だけでなく,初めて症例報告を書く若手医師,英語論文投稿に苦手意識をもつ臨床医,学会発表後に論文化したい医師を対象にしており,生成AI時代にアクセプトされる症例報告を作成するための編集技術の書籍として構成しています。
本書を通じて,効率はAIに任せ,説得力は人間が宿すハイブリッド執筆術を身につけ,ぜひターゲットジャーナルのアクセプトを勝ち取って下さい。


─指導医の先生方へ─
本書は,研修医や若手医師が症例報告を英文でまとめ,海外の学術誌に投稿する力を養うために設計した教育用テキストです。AIが生成した英文の活用が急速に広がる中,文法的に正しい文章だけでは査読を通過できない現実があります。特に症例報告は,希少性や臨床的意義を正確に伝える力が求められ,若手医師が最初に直面する論文形式としてはハードルが高い分野です。

本書は以下の視点で教育支援が可能です。
①修正ではなく昇華する力を養う
AI英文は文法的に正しくても,情報の重みづけや論理構造,臨床的意義が不十分なことがあります。学習者はSR 4階層モデル(☞第3章で詳述)を使うことで,文章を単なる修正ではなく,説得力ある完成形に引き上げる力を身につけることができます。
②査読者視点で英文を評価できる力を身につける
学習者は,文法が正しいだけで査読は通らない英文と,査読者に刺さる英文の違いを体感し,自己診断しながら改善することができます。
③自学・教育・実践のサイクルを回す
本書は,自習だけでなく,指導医との投稿前チェックにも対応しています。学んだ手法を実際の症例報告作成に反映させることで,英文作成のスキルは確実に定着します。
④医学的考察・論理構築への集中
AIを使って楽をするのではなく,AIによって創出した時間を,より深い医学的考察と,より精緻な論理構築に投資することを目的としています。
ターゲットジャーナルに応じた論理構築など,先生方の貴重なお時間を次世代の臨床知を育む対話にお使い下さい。

症例報告を完成させる過程は,単なる論文執筆ではなく,臨床経験を振り返り,学びを整理し,伝える力を育てるプロセスでもあります。本書は,単に英文の添削法を示すものではなく,若手医師が査読に通る英文を自力で作成できるように育てるための教育設計書です。指導医の皆さまには,このテキストを,研修医・若手医師の臨床能力と表現力を体系的に育成するための道具としてご活用頂ければ幸いです。
教育現場での活用を通じて,次世代の医師が世界に向けて症例の価値を正確に届けられるようになることを願っています。