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微弱陣痛・遷延分娩

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-26
菊地範彦 (国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター産科)
左合治彦 (国立成育医療研究センター周産期・母性診療センターセンター長)
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  • ■疾患メモ

    分娩の3要素の1つである娩出力,すなわち陣痛が不十分であり,分娩が順調に進行しない状態を指す。

    微弱陣痛は原発性微弱陣痛と続発性微弱陣痛に分類される。微弱陣痛で分娩が遷延し,所要時間が長引くと母体疲労により微弱陣痛となり,さらに分娩が遷延するという悪循環に陥る。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    微弱陣痛とは,陣痛が自覚的あるいは他覚的に弱い,発作の持続時間が短い,間欠時間が長い,のいずれかが存在する状態である。

    遷延分娩は,初産婦で30時間,経産婦で15時間を経過しても児娩出に至らないもの,と定義される1)

    【検査所見】

    子宮内圧を測定中の子宮収縮の評価には(表1)のような基準がある。また単位時間当たりの仕事量として表現する方法にはMontevideo unit(MVU)がある。これは10分間の陣痛極期の子宮内圧の平均圧と平均陣痛回数との積で表したものであり,平均値は分娩第1期が187±40 MVU,第2期が235±65 MVUである。有効に分娩を進行させるためには200 MVU以上をめざす必要があり,活動期で180 MVU未満の場合には80%が分娩遷延となると言われている。

    子宮内圧の測定をしていない場合には,子宮収縮の頻度や持続時間で評価する(表1)。

    21_25_微弱陣痛・遷延分娩


    また遷延分娩の診断にはフリードマン曲線が参考となり,右方偏位した場合に遷延分娩と判断する。

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