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アレルギー性結膜疾患

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2019-04-01
内尾英一 (福岡大学医学部眼科学教室教授)
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  • ■疾患メモ

    アレルギー性結膜疾患(allergic conjunctival diseases:ACD)は,Ⅰ型アレルギーが関与する結膜の炎症性疾患で,何らかの自他覚症状を伴うもの,と定義される1)。Ⅰ型アレルギー反応が関与している結膜炎であれば,他の様式の炎症反応が混在していてもACDと考えられる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    〈自覚症状〉

    ACDでは,かゆみ,異物感,そして眼脂などが代表的な自覚症状である。かゆみはACDの最も特徴的な症状であるが,かゆみのかわりに異物感を訴える症例も稀にある。異物感は,結膜乳頭が瞬目の際に角膜に接して生じる。眼脂は結膜の分泌物であり,ACDでは漿液性眼脂を特徴とする。

    〈他覚所見〉

    主な他覚所見は,結膜充血(結膜血管の拡張),結膜腫脹,結膜濾胞(下眼瞼結膜にみられるリンパ濾胞),結膜乳頭(上皮の炎症性増殖),結膜浮腫,トランタス斑(結膜輪部の上皮性小隆起,好酸球の集合によるとされる),輪部腫脹,そして種々の角膜合併症がある。

    【検査所見】

    Ⅰ型アレルギー素因の有無の証明の検査は他科と同様である。

    眼局所(結膜)でのⅠ型アレルギー反応の検査が陽性であると確定診断となるが,これにあたるのは結膜擦過物の塗抹標本やブラッシュサイトロジーなどでの結膜細胞診で好酸球の存在を証明するものである。最近,涙液中総IgE検査が保険適用され,アレルウォッチ®涙液IgE(製造販売:日立化成,販売:わかもと)が使用されている()。原理的にはイムノクロマト法である2)。ACDの診断だけでなく感染性結膜炎との鑑別診断が必要な症例でも有用である。

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