株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

IgA血管炎(ヘノッホ-シェーンライン紫斑病)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-21
上川康貴 (金沢大学附属病院腎臓・リウマチ膠原病内科)
和田隆志 (金沢大学医薬保健研究域・医学系腎臓内科学教授)
    • 1
    • 2
  • next
  • ■疾患メモ

    小児に好発する,IgA1優位の免疫沈着を特徴とした白血球破砕性微小血管炎である。

    皮膚症状に加え,腹部症状と関節症状を伴う。

    保存的加療が主であるが,病勢によっては免疫抑制を行う。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    上気道や腸管などに先行感染を認めることが多い。

    下肢伸側や背部,殿部などに,左右対称性不整形の紫斑・紅斑・浮腫を認める(皮膚症状)。

    足関節,膝関節などの下肢の大きな関節に疼痛・腫脹を認める(関節症状)。

    腹部疝痛や下血を認める。小児では時に腸重積や腸閉塞を伴うことがある(腹部症状)。

    上記を3主徴とするが,20~60%の例に腎病変を伴う。

    【検査所見】

    貧血や白血球増多を認めることがある。

    血小板数は正常となり,凝固異常も伴わないことが多い。

    好酸球増多や低補体血症,抗核抗体,リウマトイド因子,抗好中球細胞質抗体は認めない。

    腎障害合併例では,顕微鏡的血尿や蛋白尿を認める。

    重症例では,血清Cr値の上昇や高度蛋白尿を伴うこともある。

    皮膚生検にて小血管(毛細血管,細動脈,細静脈)にIgA1優位の免疫沈着を認める。

    腎生検ではメサンギウム増殖性変化に加え,種々の糸球体硬化や半月体を伴うことがある。

    1190疾患を網羅した最新版
    1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中


    PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
    コチラより

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    page top