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本態性振戦

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-16
高橋裕秀 (みどり野リハビリテーション病院神経内科パーキンソン病治療センターセンター長)
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  • ■疾患メモ

    振戦とは,四肢や頭部などの身体の一部が不随意に律動的に「震える」病態であり,日常診療で頻繁に遭遇する病態である。

    特に原因が特定できない振戦を本態性振戦と呼び,振戦の中では最も頻度が高い。

    高齢者に多いが,若年発症の本態性振戦もあり,後者では家族内発症のことも多い。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    本態性振戦における振戦の性状は,基本的には上肢を前方に挙上した際などに四肢の姿勢を一定に保持した際に認められる「姿勢時振戦」であり,振戦周期は4~12Hzでパーキンソン病のそれより速く,具体的にはコップを持つ,書字などの随意動作で増強する。

    頭部を縦に振る(Yes-Yes tremor),あるいは横に振る(No-No tremor)や発声時に声帯のふるえを随伴することもある。

    一方,パーキンソン病でみられる振戦は,随意収縮がない静止時や安静時にみられる「静止時振戦」であり,随意運動では逆に抑制される。

    本態性振戦とパーキンソン病における振戦は多くの場合,臨床上容易に鑑別が可能である。

    【検査所見】

    甲状腺機能亢進症など他の疾患による二次性の振戦が除外され,筋固縮など振戦以外の異常所見を神経学的診察では認めない。

    頭部CT,MRIなどの構造画像検査でも異常所見を伴わない。

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