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血管性認知症

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-04-07
猪原匡史 (国立循環器病研究センター脳神経内科部長)
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  • ■疾患メモ

    血管性認知症は,全認知症の約30%を占め,アルツハイマー病についで多い認知症の原因疾患である。

    その診断の要諦は,①認知症があり,②画像上脳血管障害がみられ,③両者の因果関係がある,という3点を満たすことにあり,その症候や脳血管障害部位が診断の決め手となる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    血管性認知症は以下の3つの症状が特徴的である。

    ①認知症の存在:実行機能障害や注意障害が特徴であり,記憶障害は必発ではない。

    ②非均一な高次脳機能障害:いわゆる「まだら認知症」であり,知的能力の低下や記憶障害があっても,病識や判断力は保たれている,といったことが起こる。

    ③局所脳機能障害:運動麻痺,偽性球麻痺(構音・嚥下障害,病的泣き笑い),脳血管性パーキンソニズムなどを伴うことが多い。

    【検査所見】

    頭部MRIが有用である。血管性認知症には様々な病型があり,以下に示す,主に①~④の虚血性変化,もしくは⑤の出血性変化がMRI画像上観察される。虚血性のほうが出血性よりも頻度は高い。

    ①皮質性(多発梗塞性),②小血管病性,③認知症の成立に必要な領域の限局性('strategic infarction'と言われる),④低灌流性,⑤脳出血性,の5つに大別される。この中で,高血圧等を危険因子とする小血管病性血管性認知症が最も多く,約半数を占めるとされる。

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