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CASE27 心電図所見からは鑑別が難しい非心臓疾患/手術後のトイレ歩行後に胸痛を訴え,心電図上のST低下とトロポニン上昇を認めた65歳女性[CAUTION!臨床検査の落とし穴]

登録日: 2014.03.22 最終更新日: 2026.02.21

猿渡 力 (済生会横浜市南部病院副院長兼循環器内科部長)

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【症例紹介】

65歳の女性。既往に高血圧があり,家族歴に特記すべきことはない。回盲部癌にて結腸切除術を施行した2日後の朝,手術後初めてトイレ歩行をした際に胸痛,呼吸困難,背部痛が出現し持続するため外科当直医がコールされた。心電図上明らかなST低下を認めたため(図1),狭心症と判断しニトログリセリン1錠を舌下投与したものの,症状が持続したため循環器内科にコンサルトされた。意識清明,血圧90mmHg(触診),脈拍120/分,呼吸数は42回で胸部に異常所見なし。その後に施行した血液検査ではトロポニンTの上昇を認めた(表1)。



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