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incidenceとprevalenceの違いは?【新患者とすでにその疾患を持っている人の割合】

No.4843 (2017年02月18日発行) P.65

原野 悟 (かみや町駅前クリニック院長/日本大学医学部兼任講師)

登録日: 2017-02-15

最終更新日: 2017-02-14

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  • ある疾患におけるincidenceとprevalenceの違いを教えて下さい。

    (質問者:東京都 F)


    【回答】

    incidenceは,日本語では罹患率あるいは発生率,発病率とも言い,ある期間中に新たにその疾患に罹患した,言い換えるならば,新患者が発生した割合を示します。国民健康調査のような大規模なデータでは,分母には,10万人のような単位人口を用いますが,特定の観察集団を対象にした研究などでは,その集団の人口を用います。このとき分母には既に疾患に罹患している人数は含めず,今後その疾患にかかる危険のある人口集団という意味で,リスク人口(population at risk)を用います。もちろん分子は新患者発生数で,当然,既に罹患している人数は含まれません。この割合は,ある一点の時間で計測することは不可能(今,この一瞬に罹患した人数はカウントできない)なので,一定の観察期間を要します。

    prevalenceは,既にその疾患を持っている人の割合で,点有病率(point prevalence)と期間有病率(interval prevalenceまたはperiod prevalence)があります。

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