株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

【他科への手紙】リウマチ膠原病科→歯科・口腔外科

No.4833 (2016年12月10日発行) P.49

津田篤太郎 (聖路加国際病院リウマチ膠原病センター副医長)

登録日: 2016-12-09

最終更新日: 2016-12-01

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 当科で拝見している疾患では、唾液の分泌が低下して、口腔内環境が不良な患者が少なくありません。シェーグレン症候群はよく知られていますが、関節リウマチや全身性エリテマトーデスに合併することも多く、強皮症や混合性結合組織病などで口渇を訴える方もいます。その上、ステロイドや免疫抑制薬投与下ではカンジダなどの感染が頻発するので、先生方のお手を煩わせる機会は我々の想像よりずっと多いと思われます。口腔内の清浄化は、誤嚥性肺炎のリスクを逓減しますので、今後とも積極的な関与をお願いいたします。

    さて、いつもご心配頂いているのが、ステロイド骨粗鬆症を治療中の抜歯の件です。以前まで、ビスホスホネートを使用中の患者は一律に3カ月以上の休薬が必要と言われていたこともありました。しかし最近のコンセンサスでは、3年以上投与されている患者のうち、骨折リスクが高くないケースのみ休薬するということになっているようです。当科としては、ステロイドの投与が続いていたり、既存の脆弱性骨折がみられたり、高齢者で骨密度が著しく低下しているなどの理由で、骨粗鬆治療薬を長期継続している患者が大多数ですので、抜歯に先立って休薬すべき例はほとんどないと思われます。したがって、先生方が必要とお考えになった場合は、積極的に抜歯を施行して頂いて問題ないと考えています。

    残り596文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top