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日本脳炎ワクチン接種後の死亡、「因果関係否定できない」

No.4700 (2014年05月24日発行) P.10

登録日: 2014-05-24

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厚生労働省は19日、乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン接種後の死亡例1件について、同省の専門家会議が「接種と死亡の因果関係は否定できない」との結論をまとめていたことを明らかにした。同日の厚生科学審議会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会安全対策調査会の合同会議で報告されたもの。
接種との関連が疑われる死亡例は、2013年8月に定期接種第1期初回を受けた10歳未満の女児。接種6日後、腹臥位で呼吸をしていない状態で発見、搬送先で死亡が確認された。剖検の結果、死因は急性散在性脳脊髄炎(ADEM)とされた。
日本脳炎ワクチンによる死亡例は珍しく、同省はこの死亡例について今後詳細な調査を実施する方針。ただし、ワクチンの安全性については、13年7月~14年2月に医療機関から報告された副反応が71例、うち重篤例は24例と、他のワクチンと比べて頻度が高いとは言えず、「問題はない」とした。

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