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特集:侵襲性カンジダ症の病態と治療

No.4825 (2016年10月15日発行) P.27

監修: 竹末芳生 (兵庫医科大学感染制御学主任教授)

登録日: 2016-10-17

最終更新日: 2016-10-17

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監修:竹末芳生(兵庫医科大学感染制御学主任教授)

カンジダ属は,血流感染の原因微生物のうち4番目と高率であるため,今や臨床家にとって稀な感染症ではない。現在,わが国で使用できる主な抗真菌薬はアゾール系薬,キャンディン系薬,アムホテリシンBリポソーム製剤の3クラスであるが,欧米のガイドラインではキャンディン系薬が第一選択薬として推奨されている。
しかし近年,キャンディン系薬の使用頻度の増加に伴い,C. glabrataにおける本薬の耐性化が問題となっている。新たな抗真菌薬の開発も期待できない現状においては,抗真菌薬の適正使用が重要となる。そのような背景を鑑み,本特集では,侵襲性カンジダ症の疫学と病態について紹介した後,抗真菌薬治療のエキスパートである2人の先生に,適切なエンピリック治療の開始基準とカンジダ血症診断例に対するマネジメントについて解説して頂いた。

1 侵襲性カンジダ症の疫学と病態
兵庫医科大学病院感染制御部 植田貴史
兵庫医科大学感染制御学主任教授 竹末芳生

2 侵襲性カンジダ症疑診例に対する抗真菌薬治療開始基準
兵庫医科大学感染制御学講師 中嶋一彦
兵庫医科大学感染制御学主任教授 竹末芳生

3 カンジダ血症のマネジメント
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科感染免疫学講座臨床感染症学講師 宮崎泰可

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