株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

起立性調節障害[私の治療]

No.5112 (2022年04月16日発行) P.53

横山晶一郎 (青梅市立総合病院小児科副部長)

登録日: 2022-04-13

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 起立性調節障害(orthostatic dysregulation:OD)は,自律神経系が起立時等の血圧・血流をうまく調節できないことにより,立ちくらみ,めまい,吐き気,頭痛,倦怠感などを生じる疾患で,症状は午前中に強く,午後に軽減することが多い。小学校高学年から増加し,中・高校生で頻度が高い。

    ▶診断のポイント

    下記の身体症状項目があり,3つ以上あてはまるか,2つであってもODが強く疑われる場合は,器質的な基礎疾患の除外の後,ODとして診療する。いずれも症状のみの項目であるため,類似した症状を起こす基礎疾患の除外が必須である。

    ①立ちくらみ,あるいはめまいを起こしやすい,②立っていると気分が悪くなる,ひどくなると倒れる,③入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる,④少し動くと動悸あるいは息切れがする,⑤朝なかなか起きられず午前中調子が悪い,⑥顔色が青白い,⑦食欲不振,⑧臍疝痛をときどき訴える,⑨倦怠あるいは疲れやすい,⑩頭痛,⑪乗り物に酔いやすい。

    鑑別のための検査として血液検査(血算,一般生化学検査,甲状腺機能など),検尿,便潜血,心電図,胸部X線,心エコーなどを実施する。失神の症例では脳波,ホルター心電図も必要に応じて実施する。

    新起立試験1)を行い,起立直後性低血圧,体位性頻脈症候群,血管迷走神経性失神,遷延性起立性低血圧のサブタイプと重症度を判定し,それぞれに応じた治療を行う。

    残り1,404文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    関連物件情報

    page top