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急性リウマチ熱[私の治療]

No.5095 (2021年12月18日発行) P.47

佐藤 智 (埼玉県立小児医療センター感染免疫・アレルギー科医長)

登録日: 2021-12-21

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  • 急性リウマチ熱(acute rheumatic fever:ARF)は,A群連鎖球菌(group A streptococci:GAS)による急性咽頭炎の2~4週間後に関節・心臓・神経系に障害がみられる非化膿性炎症性疾患である。特に心炎は慢性進行性の経過で不可逆的なダメージをもたらす。わが国を含め先進国においては衛生環境や迅速診断,抗菌薬の普及などにより減少しているが,散発的に発症が認められている。

    ▶診断のポイント

    Jonesの基準が以前より使用されており,最近では2015年には米国心臓協会より,Jones改訂基準が公表されている。

    ①先行感染としてのGAS感染症の証明
    ②主症状:心炎,関節炎,小舞踏病,輪状紅斑,皮下結節
    ③副症状:関節痛,発熱,炎症反応高値,心電図でのPR時間の延長

    ①を含めた,②③の症状の有無によって診断がなされる。

    ▶私の治療方針・処方の組み立て方

    早期診断・早期治療が重要である。遷延する発熱や,移動性多関節炎,弁膜症を主とする心炎,舞踏病などの神経症状,輪状紅斑・皮下結節などの皮膚症状のいずれかより,ARFを疑う。GAS感染症の証明は周囲の流行状況のみならず,細菌培養・迅速テストによる細菌学的検査,ASO,ASKによる血清抗体検査を積極的に行う。

    治療は2段階で,初発・再発時急性期治療と再発予防にわけられる。

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