株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

【一週一話】注意! レジオネラ症 ─診断の難しい感染症の1つとして

No.4770 (2015年09月26日発行) P.53

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-13

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • レジオネラ感染症の増加が報告されている。10年ほど前までは,年間で数十例しか報告されていなかったが,ここ数年は年間1000例を超えるレジオネラ感染症が報告されている。

    レジオネラ属細菌は自然界の水系・土壌など自然界に広く存在しており,本菌で汚染された水や粉塵をエアロゾルとして吸入することにより,レジオネラ肺炎が発症する。

    これまでに40菌種以上のレジオネラがヒトの感染症の原因となることが報告されているが,Legionella pneumophila血清群1が最も重要であり,レジオネラ肺炎の40~50%が本菌によることが報告されている。循環式浴槽,温泉,噴水,クーリングタワーを感染源とするレジオネラ症の集団感染事例が多数報告されているが,ほとんどは散発例・感染源不明として報告されていることに注意する必要がある。

    レジオネラ感染症の真の発生頻度は不明だが,おそらく後述する診断法の問題からも,現在の2倍ぐらいの患者が発生していてもおかしくないという状況が想定されている。

    レジオネラ肺炎に特徴的な症状はなく,また画像所見だけから本症を診断することはできない。ほかの原因による肺炎と同様に,発熱,倦怠感,咳・痰などに加えて,病気が進行すると呼吸苦が強く認められるようになる。

    残り678文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top