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潜在性結核感染とその診断法

No.5073 (2021年07月17日発行) P.46

重見博子 (福井大学医学部附属病院呼吸器内科)

石塚 全 (福井大学医学部附属病院呼吸器内科教授)

岩崎博道 (福井大学医学部附属病院感染制御部・感染症膠原病内科教授)

登録日: 2021-07-17

最終更新日: 2021-07-14

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 【QuantiFERON TB Gold Plus(QFT-Plus)への期待】

結核は,結核菌感染によって起こるが,発病するのは一部で,その他は潜在性結核感染となる。インターフェロン-γ遊離試験(interferon-gamma release assay:IGRA)は,被験者から採取されたリンパ球(Th1細胞)と結核菌特異抗原とを培養し,遊離するインターフェロン-γ(IFN-γ)をサンドイッチ免疫酵素法(ELISA法)により測定する。QFTとT-SPOTがあり,QFT(QuantiFERON)はIFN-γの濃度をELISAで測定し,T-SPOTは,IFN-γを産生したリンパ球の数を測定する。いずれも特異度・感度が高い。これらの検査はBCGワクチン接種の影響を受けない。

QFT-2Gでは,結核菌特異抗原ESAT-6とCFP-10が使用され,さらに,QFT-3G(TB Gold In-Tube)では,TB7.7が追加された。QFT-PlusはQFT-3Gの次世代製品であり,2018年6月より使用開始となった。QFT-PlusはCD8-T細胞とCD4-T細胞の両方の細胞性免疫反応を誘導する結核菌特異抗原によって,より高感度な診断が可能である1)2)。QFT-Plusにより,QFT-3Gで判定保留となった患者群での確定診断ができれば,治療対象となる患者を高精度で見出すことができる。

【文献】

1)World Health Organization:Global tuberculosis report 2018.
[http://www.who.int/tb/publications/global_report/en/]

2)Yi L, et al:Sci Rep. 2016;6:30617.

【解説】

重見博子,石塚 全 福井大学医学部附属病院呼吸器内科 *教授 

岩崎博道 福井大学医学部附属病院感染制御部・感染症 膠原病内科教授

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