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■NEWS 大阪府内の多くの医療機関が新型コロナワクチン個別接種に前向き─保険医協会調査

No.5056 (2021年03月20日発行) P.71

登録日: 2021-03-16

最終更新日: 2021-03-16

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大阪府保険医協会(高本英司理事長)は3月12日、新型コロナウイルスワクチンに関するアンケート調査結果を発表した。それによると、一般住民に対する新型コロナワクチン接種について府内の会員医療機関の多くが「集団接種と個別接種の両方」で行うべきと考えており、過半数が、個別接種で実施する場合、接種事業の委託を「受ける」意向であることが分かった。

アンケートは2月26日に府内会員医療機関を対象に実施。3月9日までに542件の回答が寄せられた。

一般住民に対する新型コロナワクチン接種の進め方について「集団接種と個別接種の両方」で行うべきと回答した医療機関は62.1%。「本来集団接種で行うべき」と回答した医療機関は26.2%にとどまった。

個別接種で実施する場合、接種事業の委託を「受ける」とした医療機関は52.8%、「受けない」は30.4%で、それ以外は「検討中・未定」と回答した。標榜科目別でみると、「受ける」と回答した医療機関の割合は「内科」(62.6%)、「外科・整形外科」(62.5%)、「小児科」(53.8%)が比較的高い。

委託を「受けない」「検討中・未定」と回答した理由は「アナフィラキシーショックに対する備えがない」(147件)、「接種後の観察用控室が確保できない」(127件)、「副反応への対応が不安」(108件)、「スタッフ不足」(107件)が多かった。

大阪府保険医協会は今回の結果をもとに「ワクチン接種に関する情報不足の改善、接種に従事する医療関係者の不安を改善する方策などを国や大阪府に求めていきたい」としている。

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