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ST変化なしの正常心電図の胸痛をどう考える?[“すきドリ” すき間ドリル! 心電図~ヒロへの挑戦状~(12)]

No.5005 (2020年03月28日発行) P.7

杉山裕章 (京都府立医科大学附属病院循環器内科)

登録日: 2020-03-27

最終更新日: 2020-03-25

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79歳,男性。50歳頃に心筋梗塞の既往があり,現在は高血圧などで通院中。1月末の21時頃に突然左前胸部痛を自覚し,その後も断続的に胸痛はあったが就寝することはできた。翌朝,起床時にも軽度の痛みを感じ,その後に増強,持続性となったため近医受診。心電図にてST変化なし,心筋トロポニンT迅速検査も陰性と判定された。精査目的にて独歩にて紹介受診。

「これね,前もあったの。帯状疱疹の時と全く同じなわけ。○○医院の先生からはカテーテルはいらないって言われたけど,CT検査とかしてもらって心臓以外も詳しくみてもらえって」

血圧155/80mmHg,脈拍58/分,SpO2 99%。来院時および直近(8カ月前)の心電図を示す(図1・2)。WBC 8150/μL,Cre 0.77mg/dL,CK 139U/L(56〜244)*1, CK-MB 19U/L(0〜17),CRP 0.14mg/dL,心筋トロポニンT:陽性,D-dimer 0.1μg/mL(0〜1.0)。胸部単純CT検査が正常なら帰宅させて良いか?

*1:( )内の数値は基準値を示す。以下同。

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