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尿管異所開口[私の治療]

No.4976 (2019年09月07日発行) P.49

林 祐太郎 (名古屋市立大学大学院医学研究科小児泌尿器科学分野教授)

西尾英紀 (名古屋市立大学大学院医学研究科小児泌尿器科学分野)

水野健太郎 (名古屋市立大学大学院医学研究科小児泌尿器科学分野准教授)

登録日: 2019-09-04

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  • 尿管異所開口は,尿管が三角部の正常な尿管口より尾側に開口した状態である。約2000人に1人の頻度で,男女比は1:6,両側例が10%ある。単一尿管に発生する場合(20~30%)と重複腎盂尿管の場合(70~80%)がある。男性と女性では開口部が異なる。男性では膀胱頸部,前立腺部尿道,精囊,精管などに開口するが,女性では膀胱頸部,尿道,腟,腟前庭部,子宮,ガルトナー管などに開口する。

    ▶診断のポイント

    【症状】

    男性では尿路感染や精巣上体炎を契機に発見されることが多く,外尿道括約筋よりも頭側に開口するため尿失禁はない。さらに思春期以降では血精液症で発見されることがある。女性では尿路感染のほか,昼間尿失禁を主訴とすることが多い。

    【検査所見】

    超音波検査で男性では水腎水尿管を呈することが多い。CT・MRの矢状断で開口部が明瞭に描出される場合がある(図1)。排尿時膀胱尿道造影(voiding cystourethrography:VCUG)で開口部からの逆流を認めることがある。内視鏡検査では膀胱・尿道だけでなく,女性では腟内を観察し尿管開口部を同定するようにする(図2)。不明な場合はインジゴカルミンを静脈注射し青染部位を探す。腎シンチグラフィーは所属腎機能の相対的評価に役立つ。

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