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神経因性膀胱[私の治療]

No.4969 (2019年07月20日発行) P.52

柿崎秀宏 (旭川医科大学腎泌尿器外科学講座教授)

登録日: 2019-07-17

最終更新日: 2019-07-16

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  • 蓄尿および排尿という下部尿路機能は,脳,脊髄,末梢神経およびその効果器である膀胱,尿道の協調により営まれている。中枢もしくは末梢の神経系の異常によりこれらの機能が障害を受け,排尿機能障害あるいは蓄尿機能障害のいずれか,または両方を呈したときに神経因性膀胱と診断する。

    ▶診断のポイント

    排尿機能障害と蓄尿機能障害の両面から検討することが重要である。①反復性尿路感染の有無,②水腎症や膀胱尿管逆流などの上部尿路障害の有無,③排尿困難や頻尿,尿失禁などの下部尿路症状によるQOLの障害の程度につき適切に評価する。

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