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【人】寺地敏郎 さん「 医師の仕事の8割は 患者さんの話を聞くこと 」

No.4810 (2016年07月02日発行) P.18

寺地敏郎  (日本泌尿器内視鏡学会理事長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-23

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  • 寺地敏郎 さん(Terachi Toshirou)

    日本泌尿器内視鏡学会理事長

    1952年岡山県生まれ。78年京大卒。88年米国クリーブランドクリニック、99年京大泌尿器科助教授、2000年天理よろづ相談所病院部長、02年東海大泌尿器科学教授。10年内視鏡技術向上や教育の功績により日本内視鏡外科学会「大上賞」受賞

    「 医師の仕事の8割は 患者さんの話を聞くこと 」

    泌尿器科領域の腹腔鏡下手術のパイオニア。現在は前立腺癌、腎癌に保険適用されているロボット支援手術の安全性確保と普及に力を注ぐ。

    泌尿器科に腹腔鏡下手術が最初に導入されたのは1990年、米国の腎癌手術だった。「画期的でした。術野がよく見えるし低侵襲。患者さんに大きなメリットがあると思いました」。寺地さんは91年に腎癌、99年に日本初の前立腺癌の腹腔鏡下手術を実施して以来、この領域を牽引してきた。

    寺地さんの内視鏡手術をノーカットで収録した全12巻のDVDも発売されている。苦労した症例をあえてピックアップし、難局をどう乗り越えたかを寺地さん自身が反省を踏まえて解説。DVDは若手泌尿器科医のバイブルとなっている。

    一度見た手術は、次は自分もできるように準備をしないといけない─。研修医の頃は、こう自らに課してきた。「解剖書や手術書を何度も読みシミュレーションを繰り返して、手術が終わったら解剖所見の絵を描いて手術記事を作る。この作業の積み重ねが外科医にとって、とても大事です」

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