東京慈恵会医科大学泌尿器科学主任教授
1957年東京都生まれ。81年岩手医大卒。米ベイラー医大留学、北里大泌尿器科助教授、米メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター客員教授などを経て、2004年より現職。
前立腺がんの腹腔鏡手術の名手として知られる頴川さん。手術以外にも永久挿入密封小線源療法、高線量率組織内照射療法などの放射線療法も駆使し、個々の患者に最適な医療を提供する。今年10月には、前立腺がんの再発症例に対し国内初の凍結療法の臨床研究を開始した。肛門付近から細長い針を刺し、凍結ガスを注入してがんを壊死させる方法だ。
「前立腺がんの患者さんは、たとえ再発したとしても、がんと共存し天寿を全うしてほしいと思います。そのためには現在認められている治療法だけでは不十分です。新たな選択肢を増やし、患者さんの生存率とQOLを向上させたい」と語る。
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