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眼瞼手術における留意点は?

No.4922 (2018年08月25日発行) P.57

丸山和一 (大阪大学大学院医学系研究科 視覚先端医学寄附講座准教授)

渡辺彰英 (京都府立医科大学眼科学教室)

登録日: 2018-08-28

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  • 眼瞼手術で気をつけることについて,京都府立医科大学・渡辺彰英先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    丸山和一 大阪大学大学院医学系研究科 視覚先端医学寄附講座准教授


    【回答】

    【メスを用いた切開,バイポーラを用いた止血,組織の剝離・展開,皮膚の縫合が重要】

    眼瞼手術では,手術の目的となる組織を自ら露出する必要があることが,最も内眼手術と異なるところです。眼瞼手術の際には,解剖を熟知し,疾患の病態を理解した上で,組織を見きわめる目を養っておく必要があります。眼瞼手術に必要な基本手技は,内眼手術のそれとは異なる手技ばかりです。具体的には,メスを用いた切開,バイポーラを用いた止血,組織の剝離・展開,皮膚の縫合が重要です。ここではいくつかの基本手技のポイントを示します。

    (1)皮膚切開

    皮膚切開は,手指で皮膚を伸展させて,一定の緊張を皮膚に与えながらメスを皮膚に対し垂直に当て,メスの腹で皮膚を真皮層まで切開します。眼瞼の皮膚は薄いため,過剰な力が入るとすぐに眼輪筋の下まで切開してしまい,手術開始早々から止血に時間がかかるため,深く切り過ぎるよりデザイン通りなぞるように一度切開してから切開を足すほうがよいです。

    (2)止血

    止血は必ずバイポーラを用います。傍らにガーゼを用意して,手指または鑷子で創にテンションをかけながら開き,ガーゼを少しずつずらしながら出血点を確認し,適宜バイポーラで焼灼します。その際,バイポーラの先端をやや開いた状態のままで出血点上に置くような形にすると止血しやすいです。

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